行方不明だった父が愛する娘を襲い…残酷な結末に視聴者「これだけで涙してしまう」「感情ぐちゃぐちゃ」/『となりの妖怪さん』第10話
もしも大切な人が、人間ではない禍々しい“何か”になって会いに来たら、あなたは受け入れられるだろうか? 涙なしには見られないアニメ『となりの妖怪さん』第10話で、行方不明だった父親が変わり果てた姿になって現れ、数年ぶりに会った娘を襲った。彼ら家族に突き付けられた、残酷な運命とは……?
【動画】「私は、僕は、誰……?」愛する家族を忘れた父親に、娘が声を上げて号泣
アニメ『となりの妖怪さん』の原作は、イラストレーター兼マンガ家・nohoの同名コミック。マンガ配信サイト「マトグロッソ」で掲載され、現在はその外伝が掲載中だ。小さな田舎町で共存する、妖怪と人と神様たちの日常が描かれる。第10話(6月8日放送回)では、小学3年生の“むーちゃん”こと杉本睦実(CV:結川あさき)が、禍々しい“謎の黒い影”に襲われた。
謎の黒い影の正体は、なんとむーちゃんの父親・真守(CV:土田大)だった。長い間行方不明だった真守が人間でなくなった経緯は、数年前までさかのぼる。当時、愛する家族のもとを離れて仕事に励んでいた彼は、帰省しようとした矢先に“謎の黒い影”に飲み込まれ、体と記憶を失った。ただ1つ残ったのは、「家族に会いたい」という想いだけだ。その強い想いは、新たな謎の黒い影となり、本能のままむーちゃんを求めたのだった。
やがて真守は、人間と共存する妖怪に生まれ変わり、「マーさん」という名前で家族と再び暮らせることに。マーさんは、見た目が人形のように小さく、髪の色は真守がむーちゃんにプレゼントするつもりだったテディベアと同じ色で、声は人間の頃と同じだった。そんなマーさんのことを、むーちゃんが思わず「お父さん」と呼んでも、彼は「私は、僕は、誰……?」と呟くだけで、家族のことを思い出すことができなかった。ずっと涙をこらえていたむーちゃんは、これによって堰を切ったように号泣し、彼女の姉と母親も悲痛な表情になった。
真守とむーちゃんら家族の残酷な運命は、多くの視聴者の胸を痛めた。X(旧Twitter)上には、「記憶がないとは残酷なことだ……」「テディベアの色がマーさんの髪の色になっているのどんだけしんどい演出してくるんだ……!!!」「いざ、対話できるようになっても記憶のない異形になった父に父の声で私は誰だとか言われたらキツすぎるよなぁ……」「感情揺さぶりすぎだろこのアニメ……!」「先週は切なさで泣いて今日は辛くて泣いてこのアニメに感情ぐちゃぐちゃにされている」といった声が続出した。
また、エンディングでは、人間だった頃の真守が家族と笑い合うイラストが公開された。赤ん坊だったむーちゃんを抱きかかえる真守をはじめ、その場にいる全員が幸せな表情をしており、本編の結末をより悲しくさせる……。そのためX上には、「エンドカードも精神抉りにきている」「家族団欒……。もう、これだけで涙してしまう……」といった声も寄せられた。
アニメ『となりの妖怪さん』は、毎週土曜深夜2時よりANiMAZiNG!!!枠で放送中。動画配信サービスTVerでは、毎週水曜12時より同アニメの見逃し配信を実施中だ。