7月7日の東京都知事選挙に、20人以上が立候補している。その中でメディアが「事実上の一騎打ち」と注目しているのは、現都知事の小池百合子氏と、勢いに乗っている立憲民主党の参議院議員・蓮舫氏だ。過去にはスキャンダルがあった2人の現情勢を、専門家が独自解説した。

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現東京都知事の小池氏といえば、元キャスターで、過去には環境大臣や女性初の防衛大臣に就任したことでお馴染み。7月の東京都知事選挙に関しては、都民ファーストの会や、公明党の都議団、都内52市区町村長から出馬を要請されている。議員たちの支持率は高いようだが、彼女が別の選挙で応援していた候補者が落選続きのため、国民人気に陰りが出ている。ちなみに、小池氏本人はまだ出馬を表明していない。

政治ジャーナリストの青山和弘氏いわく、「出馬表明が遅い方が注目される。現職都知事が負けた前例はない」とのこと。そのため青山氏は、小池氏ももちろん出馬すると予想。そのうえで、「（小池氏は）蓮舫さんが都政で何をやりたいか先に言うのを待っているんじゃないか。そのあとに、『私は蓮舫さんよりもいい政策を持っています』と言って、要は後出しじゃんけんをしようとしているんじゃないかと思っている」とコメントした。

一方の蓮舫氏も小池氏と同じく元キャスターで、過去には内閣府特命担当大臣や、旧・民進党の代表を務めたことがある。小池氏と違うのは、自身が所属する立憲民主党が4月の衆議院議員補欠選挙で3連勝し、同党が推薦した議員も他の選挙で当選するなど勢いがあること。そんな蓮舫氏は、東京都知事選挙への出馬を5月27日に表明したが、具体的な公約は語っていない。会見では、「反自民党政治、非小池都政。私は東京都知事選にこの姿勢で臨みたい」と主張しただけだった。

過去に学歴詐称の疑惑があった小池氏と、二重国籍問題や国会での写真集撮影などで世間を騒がせた蓮舫氏。このスキャンダルが再燃する懸念はあるが、大事なのは過去ではなくて未来だ。小池氏と蓮舫氏の一騎打ちが実現した場合、都民のことを本当に考えてくれるのはどちらなのか？　また、2人以上に都政について真剣に考えてくれる人はいるのか？　立候補者たちの今後の動向に注目だ。

なお、東京都知事選挙については、情報バラエティ番組『教えて！ニュースライブ　正義のミカタ』6月1日放送回で紹介された。同放送回では、約4年半ぶりに開催された日中韓首脳会談や、6月から始まった光熱費や食品などの値上げラッシュについても学べる。