暗殺か病死か 中国・習近平“一強体制”に髙橋洋一氏が辛口発言

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中国の李克強前首相の死去が10月27日に報じられ、世界中に衝撃を与えたことは記憶に新しい。あまりにも突然だったため、死の原因が病気やストレスだけでなく、「習近平国家主席による暗殺だったのでは」という説まである。さまざまな憶測や現在の中国の政治について、専門家たちが語ってくれた。

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李克強前首相といえば、かつて習近平国家主席のライバルといわれた人物だ。香港メディアによると、李克強前首相は上海のホテルの室内プールで心臓発作を起こし、搬送先の病院で息を引き取ったという。享年は68歳だった。

突然の訃報に中国国内では、「李克強前首相は習近平国家主席に粛清された」という暗殺説が浮上している。その理由はいくつかある。たとえば、搬送先の病院が救命救急ではなくて漢方治療が専門だったこと、休養地・上海が習近平国家主席の牙城だったこと、過去に李克強前首相が習近平国家主席を批判するような発言をしたことなどだ。

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この憶測を、中国の情勢に詳しいジャーナリスト・近藤大介氏は、「私は暗殺ではないと思う」と否定した。その理由は、「李克強氏は習近平国家主席にすでに政治的には“殺されている”。一般市民を粛清する必要はないから」だ。近藤氏いわく、3月に首相を退任した李克強前首相は「なんの権力・権限もないポジション。退任してからも元の権力を使って何かをすることはなかった」そうで、習近平国家主席にとって脅威となる存在ではなかったようだ。

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李克強前首相の急死の真相は不明だが、習近平国家主席の“一強体制”時代が当分続くのは間違いない。李克強前首相の引退後から中国経済は急速に悪化しており、政府は国民の不満爆発による「天安門事件」の再来を警戒しているようだ。習近平国家主席の独裁政治で落ち込んでいく中国経済に対して、経済評論家の髙橋洋一氏は「全然ダメ。アホはアホしか下に来ない」と笑い交じりにコメントした。

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なお、李克強前首相の急死と中国経済について紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』11月4日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中。ほかにも同放送回では、犠牲者が増え続ける中東の紛争問題や、2024年から始まる「新NISA」についても学べる。

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習近平国家主席の“一強体制”政治で中国経済がガタガタ……。経済評論家・髙橋洋一氏「全然ダメ。アホはアホしか下に来ない」 李克強前首相の急死を含む中国の“今”について紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』を無料配信中

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