スーツケースの底に7350万円相当のコカイン! 摘発の瞬間をカメラが捉えた!! 急増する“密輸”犯罪を水際で防ぐ関空税関に密着

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海外から多くの観光客が訪れる関西国際空港で、24時間365日、密輸防止の最前線で闘う税関に密着! 摘発の一部始終を取材カメラが捉えました。

2025年の1年間、関西国際空港の国際線の利用者は2700万人以上でした。入国者の手荷物をチェックし、密輸などを水際で取り締まっているのが、大阪税関の関西空港税関支署 旅具通関部門の職員たちです。

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1人でカート3台分の荷物を運んで来たのは、ベトナムから来た男性。箱を開け、X線でも調べてみると、販売目的とおぼしき中国発の人気キャラクターの人形がぎっしり。さらに大量のワタリガニも見つかりましたが、検査の結果すべて問題はなく、男性は大荷物を持って入国しました。

韓国から来た女性は、日本へ来る前に購入した70万円のブランドバッグを申告していませんでした。免税範囲は1人当たり20万円まで。免税はできず、約8万円の税金が発生するという説明に困り果てる女性。結局、バッグは一時的に倉庫へ保管され、帰国の際に引き取ることになりました。

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一方、ベトナムから来た親子連れは大量の荷物とともに日本へ。中身は自分が使う調味料と魚だといいますが、なぜか葉っぱのようなものが見つかりました。説明によると、これは「レモンの木」。そこで、職員が男性をある場所に案内します。

やって来たのは植物免疫所。海外から病害虫などが日本に入るのを防ぐため、野菜や果物などを検査しています。箱からは新たに、唐辛子やしょうがなどの野菜、柑橘類の苗が見つかりましたが、輸入禁止品であったり、ベトナム政府の発行する検疫証明書を男性が持っていなかったため、すべて没収され、廃棄処分となってしまいました。

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そのころ検査場では、マレーシアから来た男性のリュックを関税職員が入念しらべていました。一体何があったのでしょう?

リュックの表面などを布で拭き、微量の違法薬物も探知する特殊な機械にかける職員。すると、幻覚作用のあるケタミンと覚せい剤が検出されました。別室でくわしい調査を受けることになった男性は錠剤も所持しており、「イライラを抑える薬」だと主張します。

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過去に違法薬物を体内に飲み込んで持ち込もうとするケースもあったことから、腹部のX線検査も行われましたが、異物は検出されず。錠剤も違法なものではないとわかりました。検出された薬物は、たまたま何らかの理由で付着してしまった可能性があるとして、男性は入国を許可されました。

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【動画】違法薬物の密輸は年々増加。2024年に大阪税関が摘発した密輸件数は194件。前の年のおよそ2倍にのぼっています。

そんななか、検査場に笑顔で現れた男がいました。行き先や来日の目的などをたずねますが、言葉が通じないのか話がうまくかみ合いません。

その間に職員が荷物の表面をふき取って機械にかけると、検出されたのはなんとコカインとMDMA。同じころ、男の荷物を手作業で調べていた別の職員が、スーツケースにある“違和感”を覚え、別室で男に話を聞くことに。

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その後、男立ち会いのもとスーツケースをX線で調べると、底に不自然な黒い影が――。正体は、およそ2.9kgのコカイン、末端価格にして7350万円相当。ケースの底が二重構造になっていて、そこに小分けにしたコカインの袋が詰め込まれていたのです。

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その後の調べで、男はナイジェリアとイスラエルの二重国籍を持つ“運び屋”とみられることが判明。麻薬及び向精神薬取締法違反の罪で逮捕・起訴されました。

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摘発につながった要因の一つに、職員が覚えたわずかな“違和感”がありました。「通常とは異なる違和感に気がつくことができるように、集中して検査に当たっています」と話すのは、大阪税関の稲田綾子総括監視官。日本の安全安心を守るため、関税職員たちは今日も密輸を防ぐ“最後の砦”として闘っています。

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関西国際空港での密輸阻止の最前線は、1月28日(水)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

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『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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