木村多江 「若いころの恋は自分中心。でも年を重ねていくと俯瞰で見られるようになって、達観の域に」/ドラマ『50分間の恋人』
「交際がバレたら即クビ!」という令和版ロミオとジュリエットのようなライバル会社に勤務する、甘海晴流(伊野尾慧)と辛島菜帆(松本穂香)のちょっとズレた“ズレきゅん”恋模様を描くラブコメドラマ『50分間の恋人』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜夜10:15)が1月からスタート。主人公カップルと共に気になる人間関係を見せるのが、晴流が働くパイレーツ社社長の栗原恭平(高橋光臣)と、菜帆が働くダブルスターズ社社長の杏野志麻(木村多江)。ライバルとしていがみあう2人は、なんと元夫婦。パワフルな杏野志麻社長を演じる木村多江さんに、気になる大人カップルの行く末を伺いました。

――主人公カップル、晴流(伊野尾慧)と菜帆(松本穂香)の“ズレきゅん”な恋模様を人生の先輩として、どのようにご覧になりましたか。
若い時の恋って、トラウマがあったり苦しいことがあったりするから、すごく自分中心で進んでいくものだと思うのですが、年を重ねていくと、どこからか俯瞰で見られるようになって、「こういう感じだよね」と達観の域になるというか……。今が達観してるわけじゃないけれど、なんだか自分が通ってきた道を見ている感じがしますね。
――本作でW主演をされた伊野尾慧さん、松本穂香さんとの共演はいかがでしたか?
楽しかったですよ。伊野尾くんはノリが軽い感じに見えるけれど、すごく真面目で誠実で頭のいい方で、話していても会話がすごく聡明でした。ほのちゃんは、ふわふわしてるのかと思ったらすごくしっかりしている。自分の意思もちゃんとある素敵な女性で。ほのちゃんは、この作品の後にまた別の作品でも一緒だったので、ずっと喋っててずっとゲラゲラ笑っていて。この『50分間の恋人』で、素敵な関係が築けました。

――高橋光臣さん演じるパイレーツ社の栗原恭平社長とは、元夫婦で現ライバルという関係ですが、あの2人をどう思われましたか。
最初に台本を読んだ時は、「志麻さん、こんな人が旦那さんだったんだ。この夫婦、大丈夫だったのかな?」と思ったんです。だって恭平は志麻よりも運動神経でも何でも劣っていて、頑張っていても不器用じゃないですか。でも、光臣さんが演じる栗原恭平に会ったら、そんなダメなところが「可愛いな」と思える空気感が作れたんです。
いがみあっているけれど、結局は彼のことが嫌いじゃないんですよね。恋愛感情ではない、またちょっと進化した大人の関係があの2人に見えました。なんだかんだ喧嘩しても、ゲームのような、2人の遊びの延長なんだと気づいて、楽しく演じられました。
――可愛い2人ですよね。
そうですね。皆さんに「何この社長!」と思われても、元夫婦のやりとりで笑ったり楽しんでいただけたらいいなと思っていました。でも志麻さんはワンマンだし傲慢な部分もあるので、そこを愛されるキャラクターにするのが、すごく難しかったですね。

――高橋光臣さんとは2度目の夫婦役だそうですが、この元夫婦を演じる際にお2人で話し合ったこととはありますか。
2人がバトルしている時も、それぞれが相手の悪口を言っている時も、「そこにはちょっと愛があるんだよね」という話はすごくしましたね。
――夫婦がうまくやっていく秘訣って、何だと思われますか?
なんでしょうね。お互い尊重し合うということと、尊敬する部分をちゃんと持っておくこと……でしょうか。夫婦といえども他人だから何でも言えるのはいいけれど、血が繋がっていないからこそ、気を遣いあっていないといけないと思っていますけれどね。志麻さんはあまり気を遣っていないけれど、最終的には、恭平さんが幸せであることを大事にしてる人なんだなと思いました。

――これから終盤に向かって、2人の関係もどんどん変わっていきますが、今後の社長カップルの見所を教えてください。
2人の恋の形……、いや、恋というよりはもう愛の形かな。それを楽しんで見守っていただきたいですね。一生懸命お仕事を頑張っている人が恋愛をして、しかも年を重ねていくと恋愛が怖くなっていく。そうなった時にどのような行動をするのかは注目すべき点だと思います。志麻さんはすごく等身大な人なので、「そういうところ、不器用だな」とかツッコミながら見てほしいですね。日曜夜の作品ですから、気楽に見ていただければ。でもこれからの後半に向かって、元夫婦の2人にもドラマチックな展開が待っているかもしれませんよ(笑)。

ドラマ『50分間の恋人』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。



