高橋光臣 「木村多江さんの“クリアな狂気”にワクワクする」
あるトラブルの弁償のために、AIだけが親友の変わり者イケメン・甘海晴流(伊野尾慧)と「弁当を30回作る」という契約を交わした仕事に夢中な堅実女子・辛島菜帆(松本穂香)。2人が毎日お弁当を食べる昼休みの50分間で心を通わせていく恋模様を描くラブコメディ『50分間の恋人』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜夜10:15)が1月からスタートした。

高橋光臣さんが演じる栗原恭平は、天才ゲームクリエイター・晴流を抱えるパイレーツ社社長。菜帆の働くダブルスターズ社社長・杏野志麻(木村多江)とは元夫婦。私情込みでいがみ合うライバル会社では、「相手会社の社員との交際発覚=即クビ」という鬼の掟があった。
――今回演じられた栗原恭平は、どういう人物だと思われましたか。
ゲーム会社の社長ときいて「優秀なんだろうな」と思って台本を読んでみたら、かなりぶっ飛んでいる人物で(笑)。彼が優秀というよりは、社員を巻き込んでいって、優秀な社員たちが社長を支えている構図が見えました。一方で木村多江さん演じる元妻でライバル会社ダブルスターズの杏野志麻社長は、自分の能力で会社を引っ張っている。真逆な2人ですよね。だったら恭平はちょっと問題児ぶりを発揮した方がいいと思って、社長ではあるけれど、できるだけ社長という枠からはみ出るように演じてみました。
――ご自身と恭平との共通点はありましたか。
僕自身も、志麻のようにグイグイ引っ張っていくというよりも、恭平のように周りの優秀な人に頼るタイプなので、恭平社長と同じ枠に分類されるかな。

――チームプレータイプ?
そうですね。引っ張っていくというよりも、みんなで各々のいいところ、悪いところを磨きながら成長していきたいタイプです。
――やはりラグビーをなさっていたから、チームプレーは得意なのでしょうか。
それしかできないというか……。気づくと、チームが自分の根底にあるんですよね。チームプレーを生かした中で、どういう風に物事を組み立てていくかというのが常に頭の中にあります。
――染みついているんですね。
だからドラマの現場でも、スタッフさんとのチームワークや、演者同士のチームワーク……、いろいろな人と自分のチームワークを意識していますね。

――元夫婦を演じる木村多江さんとのチームワークはいかがですか。
以前、『ブラックリベンジ』(2017年)という作品で夫婦役をしたことがあるので、「他の人から見ても相性がいいんだろうな」という感覚がありました。多江さんご本人は、すごくおっとりされていて品があるけれど、今回演じた志麻は、エキセントリックで「クリアな狂気」みたいなところがある。真逆の多江さんを見ているみたいで、僕は楽しみながら演じていました。特に怒りを爆発させるところがまたちょっと愛らしく見えて、個人的に「可愛らしいな、素敵だな」と思っていました。

――元夫婦の関係性は、次回のインタビュー<後編>で改めて伺いたいと思います。本作では主人公カップルの恋模様が、「ズレきゅん」と例えられています。晴流と菜帆の2人の恋を人生の先輩としてどのようにご覧になりましたか。
晴流はいきなり登場で盆栽持って歩いていたり、AIと話していたり、イマドキといえばイマドキなのかもしれないけれど、今って、恋愛に持っていきづらい人が多いんじゃないかな? だからなのか僕としては、晴流と菜帆の噴水の前での偶然の出会いのシーンにイマドキではない、昭和チックな印象を受けました。今って、SNSの中で恋愛が進んでいったりするけれど、ああいうちょっとアナログ的な接触から始まる恋って素敵だなと思ったんですよね。ラブストーリーの王道の出会いから、晴流の変人ぶりでどんどんズレていく様を楽しんでもらえたらいいなと思います。
それに何といっても、松本穂香さんが可愛いんですよ(笑)。可愛らしいのに、ちょっと内に秘めたる強い芯があるところが見えるのが、僕の中ではちょっとした「ズレきゅん」ポイントです。
――では最後に、ドラマ全体の見どころを教えてください。
月曜から仕事や学校があると思うと名残惜しい気分になると思いますが、日曜夜にスカッと爽やかな恋愛模様を見て、休日の最後を楽しんでいただけたらと思います。笑いどころもたくさんありますので、楽な気持ちでちょっと肩の力を抜いて見てください。

(後編へ続く)
ドラマ『50分間の恋人』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。



