元カレ、元カノとの復縁を考えたことはあるだろうか。20～30代の男女に“別れた恋人と復縁した経験”を聞いたアンケート（マクロミル調査　2022年）によると、復縁したことのある人は18.8％だったそう。（なお、男性は15,7％、女性では21.9％）。今回の『アラクオ』第8話では、元カレ・元カノとの再会、そして“浮気未満相手”との修羅場(!?)から、本心と向き合わざるをえなくなっていく康祐（佐藤大樹）と早苗（美山加恋）の心象が描かれていく。

元カレ・健太（三宅亮輔）からのキスを手で拒絶した早苗は「私は、前に進みたいから」という言葉をだけを残して立ち去る。健太と8年過ごした自宅へと帰り、鏡に映った自分の姿を見た早苗。その部屋はもはや自分の居場所ではなくなってしまったことに気づく。化粧をして、おしゃれをして、期待もしたのに、健太は何も変わっていなかった。だからこそ、早苗は自分自身が後戻りできないほどに変わったことを今の自分の姿から確信するのだった。

早苗と元カレのキスを見てしまった康祐は、これまで人前で見せたことがないほど激昂。そんな時に、元カノ・ユナ（安倍乙）から着信が入る。3ヶ月前、ユナの浮気が原因で別れた康介に対して「2人で会って話したい」というユナ。早苗と健太のキスが頭をよぎる康祐は、複雑な面持ちでユナと会う。だが再会して話をする中で、康祐のチャラさ（気前の良さ）が発動し、ユナをホテルに誘ってしまう。キスを交わし、体を求め合う２人…でも、康祐は何も変われないままの自分への惑いばかりを溜め込んでいく。

その頃、一真（曽田陵介）はカットモデルを快く引き受けてくれるあかり（里々佳）をディナーへと誘っていた。何気ない会話は、やがて一真と同棲する彼女・美和（福室莉音）の話題に。思わず美和に対しての不満をこぼしてしまう一真を、あかりは優しく励ます…。ディナーを終えたあと、あかりは一真の自宅まで後をつけていた。ベランダ越しにいちゃつく一真と美和の姿に、あかりの表情から柔らかさが消える。

翌朝、美和がカットの講習会へと出掛けた直後に一真の部屋を訪ねて「私のこと、好きですよね？」とキスを迫る…が、ギリギリのタイミングで美和が戻ってくる。突然の修羅場…にもかかわらず、平然と一真がこれまで隠し続けてきた美和への不満を、本人に突きつけていくあかり。

一真の不満は、先にスタイリストになり活躍している美和に抱いていた劣等感。そんな一真の不満も、これまで隠し続けてきた嘘にさえも気づいていた上で、一緒に暮らし続けてきた美和。

「ずっと、嘘ついてて、ごめん」

まだスタイリストになれていないこと、好きな女性ができたこと、すべてを美和にさらけ出した一真の表情は、誰に見せるものよりも晴れやかだった。

さて、美和が元カノになる前に“復縁”した一真の一方で、観ている側がどうしても気になるのは明日美（工藤遥）の不倫相手・正（平岡祐太）とその妻・えみ（須田亜香里）の夫婦関係だ。明日美とえみの直接対決が、近い（怖い）。 『around1/4（アラウンドクォーター）』は、毎週日曜よる11時55分のドラマL枠（テレビ朝日は毎週土曜深夜2時30分）で放送中。原作は、世界累計4300万DLを突破した漫画アプリ「comico」で連載された作家・緒之の同名WEBTOON作品。

＜ニノマエヒビキ＞

元カレ、元カノ、同棲する恋人と浮気相手…惑いを抱えたアラクオ世代の恋にみる、復縁を巡る心情にも迫るドラマ『around1/4』を無料配信中