鷲尾千尋アナ 来場者6万人!?番組イベント「おは朝パーク」で気づいたこと
ABCテレビに入社して5年目、現在『おはよう朝日です』に出演している鷲尾千尋アナウンサー。ライターでインタビュアー、ラジオパーソナリティも務める鈴木淳史が前編と後編に分けて、その人生を掘り下げていく後編。
現在も自分探しの迷子であると前向きに話す鷲尾アナだが、そんな自分が好きだとも明かしてくれた。敢えて個性を消して、みんなに合わせていた子供時代があったからこそ、今の自分があるとも言う。アナウンサー人生を迷いながらも強く歩んでいこうとする鷲尾アナを、是非とも注視して頂きたい。

――アナウンサーという職業として、同業の他局アナウンサーを意識されたりもしますか?
5年目にもなると同期も活躍が増えてくるので観ていますね。それで言うと、ちょっと上の世代の方を観る事も多いですね。どうモニターを観て、どう読んでいるかなどを観てしまいます。同じ世代の子たちにもライバル心やジェラシーは無いですし、それは自分の心が満たされているからだなと。ただ、関西テレビの橋本和花子アナウンサーがプロ野球の実況中継を担当されたり、毎日放送の前田春香アナウンサーが夕方のニュースで活躍されていたりして、同期全員が仕事に充実感を持って目をキラキラさせているのは理想的ではあります。

――鷲尾さん世代はネットやSNSに長けた世代でもありますが、だからこそテレビやラジオに感じる事も教えてもらえますか。
オールドメディアと呼ばれて胸が痛いですし、難しいと感じる事もありますが、結局はネットと人との繋がりより、テレビやラジオでの繋がりの方が強固だと感じています。『おは朝パーク』では2日間で6万人の方々が来てくれて、その状況を目の当たりにすると、この方たちの為に届けていきたいと想えました。ネットと比べるのは一概には難しいですが、やっぱり大人数で作って多くの皆様に届けられるというやり甲斐は、テレビとラジオには感じています。震災時にテレビとラジオをつける人は多いですし、いざという時のテレビとラジオだなと。非常時に私たちの言葉を聴いて動いてもらえるように、視聴者やリスナーとの関係性をもっと築いていきたいです。

――このインタビューを通して、しっかりと考えて見つめておられるなと感じていますが、まだ自分探しの迷子でしょうか?!
まだ迷子です(笑)。でもインタビューを通して、自分の頭の中がクリアになってきましたね。

――自分に対して迷子だという感覚は昔から持たれていましたか?
この感覚は子供時代には無かったです。当時は自分らしさや個性が無い方が良いと思っていたので、個性を消していましたし、自分の意見も言わなかったです。仲間外れにされたくないので、みんなと同じグループにいましたから。就活の時に自分探しの旅が始まったんです。そしたら、自分探しをしている自分が好きなことがわかりました。自分探しの過程が好きなんです。なので、もう少し迷子でいいかなと(笑)。

――個性を消して、みんなに合わせていた少女が何故ゆえに個性が必要なアナウンサーを目指そうと思ったんですかね?
どこかでうずうずしていたんでしょうね、個性を出したくて。どこかで人前に立ちたいと思っていたんでしょうね。体育館で生徒会の子がマイクを持って喋っていて、声を響かせていて良いなと感じていましたから。そういう気持ちが爆発したのが大学時代でしたね。だから、アナウンサーを目指したんです。
――そこから本格的に自分探しの旅が始まったんですね。
まだまだ先は長いですし、この先も迷いながら右に行ったり左に行ったりして、アナウンサー人生を歩んでいくのだと想っています。

【鷲尾千尋アナ出演番組】
テレビ「おはよう朝日です」(火・水・金) ラジオ「ミルクボーイの火曜やないか」
(取材・文/鈴木淳史)
鈴木淳史(すずき・あつし) 1978年生まれ。雑誌ライター・インタビュアー。ABCラジオ『真夜中のカルチャーBOY』(毎週土曜深夜2時~3時)ラジオパーソナリティ担当。雑誌『Quick Japan』『Meets』など執筆担当。



