「PORTER」ブランドで知られる老舗の鞄メーカー「吉田カバン」や「MA-1ジャケット 」とコラボ 柿渋染めの魅力とは?

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柿渋染めとは渋柿を搾り、発酵・熟成させて作る、日本古来の染色技法です。天然の染料で染める製品は、温かみのある独特の色合いが人気です。そんな柿渋染めを手掛けるのが水谷真也さん。良質な水に恵まれた滋賀県東近江市で70年以上にわたり染色加工を行う工房「株式会社おおまえ」で、柿渋染めに携わっています。

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長年、ファッション業界にいた水谷さんですが、柿渋染めに魅せられ、4年前に職人の世界へ。水谷さんが手がけるのは、生地ではなく、完成した製品を染める“製品染め”。「PORTER」のブランドで知られる老舗の鞄メーカー「吉田カバン」とコラボし、柿渋染めを使ったシリーズを展開するなど、柿渋染めとファッションを融合させ、柿渋染めの進化を目指しています。

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柿渋染めは千年以上前からあったといわれ、柿渋の液を生地に浸透させ、天日に干して乾燥させます。柿渋に含まれるタンニンには防水・防腐・防虫などの効果があり、昔から道具や衣類、建物など、幅広く使われてきました。製品染めの仕上げも、もちろん天日干し。平らな生地とは違い、立体の製品を均一に染めるには想像以上の苦労がありました。染めと乾燥を何度も繰り返し、唯一無二の色合いが生まれるのです。今は便利さを追い求める時代。それでもあえて水谷さんは“天然素材”にこだわっています。

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水谷さんが力を注ぐプロジェクトのひとつが滋賀県能登川町の「蒟蒻麻絲Tシャツプロジェクト」。かつては天然繊維の麻の産地として知られ、繊維業が盛んだった町を盛り上げるため、繊維業の技術を集結させて生まれたプロジェクトです。ストリート感あふれる製造シーンを取り入れたプロモーション動画を制作。若い人たちに、この仕事が「カッコいい」「素晴らしい」と伝えることが狙いです。

この秋、同級生たちも集った地元の秋祭りで結婚を発表した水谷さん。さらに、ファッション業界に柿渋染めを広める新たなチャンスが到来します。柿渋染めに興味を示したのは東京のアパレルブランド。ミリタリーファッションの定番「MA-1ジャケット」を、限定10着で柿渋染めの技法で染め上げ、オシャレなジャケットに仕上げます。しかし、初めて挑む素材はとても手強いものでした。

新たな挑戦に臨む水谷さんに密着します!

「LIFE~夢のカタチ~」は、12月6日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)

番組情報

LIFE~夢のカタチ~
毎週(土)午前11時

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