「怖くて命を絶った」 NHK党・立花孝志容疑者の逮捕は「やりすぎ」社会学者が語る 自死元県議の妻は示談申し入れ拒否

©ABCテレビ

2025年1月に自死した元兵庫県議会議員・竹内英明氏への名誉毀損容疑で、政治団体・NHKから国民を守る党の党首・立花孝志氏が、11月9日に逮捕されてから約1週間……。立花容疑者と過去に何度も仕事をした社会学者が、この逮捕について「やや、やりすぎかなっていう気がしないでもない」と語った。

【TVer】生放送番組で取り上げた時間は5分未満……東野幸治「立花容疑者に対して、どう扱っていいのかわからない」

©ABCテレビ

問題の発端は、兵庫県知事・齋藤元彦氏にまつわるさまざまな疑惑だ。2024年6月に竹内氏は、一連の疑惑を調査する兵庫県議会の文書問題調査特別委員会(百条委員会)の委員になった。一方立花容疑者は、齋藤氏を応援する目的で11月の兵庫県知事選挙に出馬し、竹内氏ら委員をたびたび批判。この流れで、不特定対数から誹謗中傷を受けた竹内氏は、齋藤氏の再選後に辞職した。

竹内氏が辞職した後も立花容疑者は、「竹内元県議が警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と街頭演説で発言。竹内氏が自死した翌日には、「竹内元県議は明日逮捕される予定だった。怖くて命を絶った」とコメントし、これら発言から立花容疑者は逮捕された。死者に対する名誉毀損容疑での立件は異例だが、もし有罪になれば、立花容疑者は別の事件で執行猶予中のため、実刑判決になる可能性がある。

©ABCテレビ

逮捕直後の立花容疑者は、カメラに余裕そうな笑顔を見せていたが、担当弁護士によると、「立花容疑者は自身の罪を認めて謝罪をする方針」とのこと。立花容疑者を刑事告訴した竹内氏の妻は、示談の申し入れを拒否した。

©ABCテレビ

立花容疑者と「何度も仕事をしたことがあります。3~4回あります」という社会学者・西田亮介氏は、名誉棄損での逮捕について「意外だと思います」とコメント。「しかも(逮捕されたのは)早朝ですよね? これはなかなかだと思います。やや、やりすぎかなっていう気がしないでもないですね」と続けた。

©ABCテレビ

さらに西田氏は、2馬力選挙(立花容疑者が行った、1人の立候補者を応援するためにあえて立候補すること)についても言及した。「公選法の精神に反しているのは間違いないんですけど、頼んでもないのに勝手に応援する人をどうやって制限するかは難しい」「SNSと選挙の在り方について改めて問われている」と語った。

©ABCテレビ

立花容疑者といえば、静岡県の伊東市長選挙(2025年12月14日投開票)への出馬を示していたことが記憶に新しい。このまま彼は、「獄中出馬」ならぬ「留置場出馬」するのか? 立花容疑者の今後の動向に注目が高まる。なお、立花容疑者の逮捕をめぐる問題は、11月15日に生放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で取り上げられた。

番組情報

教えて!ニュースライブ 正義のミカタ
毎週(土)あさ9:30

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事