コンクールに向けて心はひとつ! とはいかなくて……『響け!ユーフォニアム』第7話
コンクールに向けての練習が本格化した吹部では、コンクール出場メンバーを決めるオーディションに備え、それぞれコンクールで演奏する曲をひたすら練習している。
そんななか、ひと足先に練習を抜ける3年生でテナーサックス担当の葵(CV:日笠陽子)の姿があった。
「コンクールまでは頑張らない?って言って、とりあえず保留になってはいるんだけど」
「ガンコなところあるからね、葵」
「受験なんだし、辞めたい人をムリに続けさせても良くないんじゃない?って」

久美子(CV:黒沢ともよ)が後片付けをしていると、教室の窓際で話し込む先輩たちの会話が漏れ聞こえてきた。
「辞める? 葵ちゃんが……?」
帰り道、雨宿りをしている久美子の姿を見つけた秀一(CV:石谷春貴)は、コンクール前に辞めようとする葵について
「去年のことがあるんじゃないかって」
と、先輩から聞いた話を語る。
「去年のこと」とは、今の2年生が1年時にたくさん辞めてしまったことだ。
しかしその原因は、葵の上の代と下の代が衝突したこと。
だから、直接葵に関係ないはずだ。
「でも、間に挟まれてたわけだから、いろいろあったんじゃないのか?」
秀一は、自分にとっても幼馴染である葵のことを心配していたが、久美子は漠然と「葵ちゃんが辞めるはずない」とどこかで楽観していた。
だが、そんな久美子の想いとはうらはらに、葵は翌日の練習で退部宣言をしてしまったのだった。
葵が挙げた理由は、受験のため。
高校受験に失敗したから、大学には志望校に受かりたい。もし、コンクールを突破したら、練習は続く。そしてそれが長引けば長引くほど、受験勉強の時間がなくなってしまう。
こんな想いは、一生懸命部活に打ち込んだことのある人なら、もしくは今、そんな青春真っ只中の人なら、誰しも共感できるに違いない。
でも、葵の“続けられない理由”は、他にもあって———。
部活での人間模様、受験生としての焦りと迷い。
それはまさに、青春そのもの!
そんなもやもやした吹部のみんなの想い、そして今にも泣き出しそうな、切ない葵の想いをやわらかく表現している雨の描写がとても美しい第7話。
ラストには、ちょっぴり恋のトラブルの予感もあって、次回も待ち遠しい!
11月15日(土)深夜に放送された『響け!ユーフォニアム』(ABCテレビ)第7話は、無料配信動画サービスTVerでも無料配信中!









