「ABCお笑いグランプリ」王者エバース 賞金が佐々木95万円、町田5万円になった理由とは? 「僕ひとりの力で優勝できたと思う」(佐々木)
デビュー10年以内の若手芸人が頂点を競う「第46回ABCお笑いグランプリ2025」が6月29日(日)、ABCテレビで生放送、ABEMAで生配信され、芸歴10年目のエバース(吉本興業)が王座に輝いた。
全国から542組がエントリーした今大会は漫才、コント、ピン芸など、おもしろければ何でもありの“お笑い異種格闘技戦”。かが屋、エバース、家族チャーハンの3組がファイナルステージに勝ち上がり、大接戦の末にエバースがチャンピオンに。王者に輝いたエバースの会見でのコメントをお届けする。
【優勝会見コメント】
――2回目の決勝、ラストイヤーでの優勝の感想をお聞かせください。
佐々木「同年代がいっぱいいる中で、僕らが一番おもしろいと証明できてよかったです」
町田「同期でも早く売れたり、テレビに出たり先に活躍している芸人もいっぱいいましたけど、10年目にこの賞レースでまくれたかなと思います。うれしかったです」
――昨年の敗退を踏まえて、今回勝つために準備していたことは?
町田「前回はガチガチに緊張していてお互いにミスもしたんで、今回はそんなことがないよう、ほかのライブに出るときも『ABCお笑いグランプリ』に出てるところを想像して…」
佐々木「いや、全然そんなことなかったです(笑)。出番ギリギリまで寝てたし…」
町田「でも、常にそういう気持ちでいたということです」
――昨年の「M-1」決勝から約半年、漫才のここを磨いたという点などはありますか?
町田「前回の『M-1』では、自分たちのネタをやるだけで精いっぱいみたいな感じだったんですけど、今回はお客さんの反応も見ながら、審査員のみなさんもテレビの前のみなさんも全部巻き込もうという感覚でやりました」
佐々木「いや、嘘だと思います。本当は何も考えてないんで(笑)。僕ひとりの力で優勝できたと思ってます」
――1本目と2本目、それぞれのネタが終わった後の手応えは?
佐々木「1本目が終わったときは、ファイナルにいけたかな?という感じでしたけど、2本目の後はもう本当にわからなかったですね。(優勝できるか否か)五分五分くらいかなと思ってました」
町田「2本目の後はちょっと緊張しましたね」
佐々木「僕も結構緊張はしてたんですけど、相方の口のニオイでだいぶ緊張してるのがわかりました(笑)」
町田「1本目と2本目の間で“歯を磨け”って言われて(笑)」
佐々木「臭すぎてネタが飛びそうになってたんで、さすがに磨かせました」
――優勝賞金の分け方を、佐々木さん19:町田さん1に決めているというエバース。今回の賞金100万円は佐々木さんが95万円、町田さんが5万円ですが、それぞれの使い道は?
町田「えーっと、5万…5万円ですよね…。衣装とか買いましょうかね。この衣装もだいぶ長く着てるんで、モデルチェンジしようかなと」
佐々木「僕の95万円は親に仕送りしようかなって思います!」
――今年の「M-1」に向けて準備は進んでいますか?
佐々木「『M-1』にかけたいネタは一応用意してあるんで、それをあと数ヶ月、ライブとか寄席で磨いていこうかなと思っています」
町田「僕は『M-1』までに、ちょっと自分のハードルを超えるようなことをしたいですね」
――芸人としての目標は?
町田「エバースといえばこれ!みたいな代表的な番組を作っていきたいですね」
佐々木「イベントでたくさん人を集められるような芸人になりたいです。何かやれば、東京ドームを埋められるような芸人になるのが夢ですね」
【エバースプロフィール】
NSC東京校21期の同期だった宮城県出身のボケ担当・佐々木隆史(32)、神奈川県出身のツッコミ担当・町田和樹(33)が2016年にコンビを結成。ネタの作成者は佐々木。2024年「M-1グランプリ」決勝で、初出場ながら4位の好成績を収めた。「ABCお笑いグランプリ」決勝進出は、前回の2024年大会、今大会と、2年連続2回目。結成10年目のラストイヤーに栄冠を勝ち取った。
