「まかり間違ったら朝鮮半島で…」陸空海を率いる“統合幕僚長”が一番震えた出来事とは!? 東留伽アナが元・自衛隊トップの「しびれた瞬間」に迫る!

ニュースの正しいミカタを、各界に精通する最強専門家軍団が徹底解説する情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)。東留伽アナウンサーがMCを務める番組公式YouTubeチャンネル『正義のミカタチャンネル』に、元統合幕僚長で自衛隊歴46年の河野克俊先生が登場! 自衛隊トップの活動について明かした。

自衛官の父親をもち、5人きょうだいの3番目に生まれた河野先生。5人のうち誰か一人には跡を継いでもらいたいという父の希望に応える形で、「団体行動といえば修学旅行のイメージしかない」気楽な状態で防衛大学へ進んだ河野先生。そこで徹底的に鍛え直されたという。東アナの「どの訓練が一番大変だったとかありますか?」という問いに、河野先生は「防衛大の時、夜中に全員集まれという時があるんですよ。そして銃を持って走らされるんです」「あれ、私ね、きつくてね。よう脱落しました。あれは厳しかったですね」と振り返った。

河野先生は、海上自衛隊を経て、やがて自衛隊のトップである統合幕僚長のポジションへ。統合幕僚長は、陸海空の各自衛隊をとりまとめる存在。「どんなお仕事をされるんですか?」と尋ねた東アナに、河野先生が明かした自衛隊トップの活動とは…?

たとえば、国民にも身近な「災害派遣」。さらに、空母に対して警戒監視で哨戒機を飛行させたりと、自衛隊を動かす際にはすべて統合幕僚長がコントロールする。常に国外の状況を鑑みながら、リスクのある地域に兵力を配分するのも仕事。正確に言えば、防衛大臣や総理大臣を補佐するという立場だが、最終的に実質的なコントロールを統合幕僚長が行っているのだという。

そんな河野先生に、東アナは「一番『この仕事の時しびれたなというものは?」と質問。すると、河野先生からは安倍政権下の「2017年」という回答が。トランプ第1期目の「トランプ1.0の時に、北海道上空を北朝鮮のミサイルが通過したりと、北朝鮮との間で緊張が高まった。「あの時は本当に、まかり間違ったら朝鮮半島で戦端が開かれるなと思いましたよね。その時、日本は局外にいることはできないので非常に緊張しましたね」と当時を回顧した。

現在の状況については「近年にない厳しい状況が今目の前に展開されている感じ」だと分析する。「イスラエルはイランに撃ちましたよね。それがエスカレートするような状況になったら…。本当に、ウクライナはまだ収まってないですよね。そして中東でしょう。今度は台湾海峡となれば、各地で戦火が広がる形になりますよね」と語った。

安全保障や防衛問題には「徹底した現実主義で物事を考えていかないと」と話す河野先生。「外交交渉で全部収めてもらえたらベストですけど、現実の世の中ってバックに力がないと話し合いのテーブルにつかない人たちもいるわけです。人間っていうのは、そんなに理想的なものじゃないんですよ。理想主義で対応するのは間違い」「外交も大事ですけど、それを力で抑え込めている(軍事)力も併せて持っておかないと」と持論を展開。さらに「外交が大事だ大事だ、という人に限って軍事の抑止力を否定する。それは現実主義ではないですよね」と物申した。

番組公式YouTube『正義のミカタチャンネル』では、さらに自衛隊トップの仕事や内幕を解説! 東留伽アナのMCで、放送の電波には乗せられなかったアレコレを深掘りしている。

番組情報

教えて!ニュースライブ 正義のミカタ
毎週(土)あさ9:30

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