スパイってホントにいる!?『ミッション・インポッシブル』に出てくるスパイは下っ端にすぎなかった!
ニュースの正しいミカタを徹底解説する情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)。番組公式YouTubeチャンネル『正義のミカタチャンネル』では今回、スパイ専門家の山田敏弘先生が、東留伽アナウンサーと視聴者に知られざる“スパイの世界”をレクチャー!
【動画】公務員のため法に縛られて、がんじがらめ!? 意外すぎるスパイの実態とは
「スパイってほんとにいるんですか?」と問う東アナに、山田先生は「いますね、スパイはね」と断言。スタジオを指さし「この部屋に1人の割合でいるくらい」と言い切った。
山田先生によると「スパイにもいろいろいるんです。産業スパイもいれば、国家機密を盗むスパイもいるし」。たとえば、アメリカのスパイ組織『CIA』は、日本の産業の情報を盗るためにトヨタのような大企業の本社周辺にスパイを配置。動向や人事からサプライチェーンに至るまで、幅広く情報収集しているという。
実は、日本テレビを作った正力松太郎氏も元スパイと言われている。正力氏はアメリカの指令を受け、日本が原子力発電所を建設するよう促したのだとか。これは陰謀論でもなんでもなく、文書で明らかになっていること。日本の成り立ち自体にスパイが深く関わっているのだ。
解説を聞いて、東アナから素朴な疑問が飛び出す。「スパイには国家っていう後ろ盾がある? スパイ事務所に所属していない、フリーのスパイもいるんですか?」
すると山田先生は「います、います」。スパイには国内で活動する者と、海外で活動する対外諜報官に分かれる。アメリカを例にとると、外から「アメリカにどんな危険があるか」を調べる対外諜報機関にあたるのがCIA。CIAに所属する者は、国内でアメリカ人に諜報活動を行ってはいけないと法律で定められている。一転し、海外では何をしてもOK。一方、海外からアメリカ国内にやってくるスパイを調査するのがFBIだ。
日本の場合、日本にやってくるスパイを調査する機関が公安だ。ただし、日本にはアメリカのCIAのような組織が存在しないため、国外に出て行って諜報活動を行うことができないのだという。山田先生は、日本に反スパイ法が存在しない事情についても、YouTube動画で解説している。
現在、自民党内にも「スパイ防止法を成立させたほうがいいのでは」という声も挙がっている様子。しかし本格的な議論にはなっていないという。
しかしそれでは、世界から日本にどんな脅威が迫っているのか、知ることができない。山田先生は、「組織的にどこまでやっていいのか、日本の法律で決めないと、その(諜報活動をしている)人たちが海外で捕まったときに守れないんですよね」と語る。
「実際今、いろんな国で日本人が捕まってるじゃないですか。ちゃんとした組織がないので、海外に住んでいる人にお願いして『ちょっと情報くださいよ』とお願いしているんですよね。近所の飛行場の写真を撮って送ってくださいとか、あるわけじゃないですか。でも、そのリスクがどういうことなのか。海外から見るとスパイ行為になるということを、ちゃんと説明しなきゃいけない。(それをしていないから、)捕まった時に政府の中で揉めるんです。あれはどこの協力者かと」と山田先生は苦言を呈した。
東アナも「私たちも、どういうことがスパイ行為になるのかをちゃんと分かっておかないと危ないし、法的に整備しておかないと、守れるものも守れない。そういうことなんですね」と納得した様子。さらに、山田先生やその周辺の「スパイのお友達」に対して「そういう方たちは大丈夫なんですか?」とその身を案じた。すると、先生からは「大丈夫じゃない」と衝撃の発言が…!?
配信では山田先生が、スパイの素性や実態についてさらに詳しく解説。「映画で見るような荒くれ者のスパイは、末端の人たち」という意外な事実も飛び出す! 東留伽アナウンサーがMCを務める番組公式YouTube『正義のミカタチャンネル』では、地上波では扱えないトピックも深掘り解説中。山田先生による“スパイ人脈の作り方”講座も要チェック!
