京都・衣笠で漫才師がどんどん乗ってきそうなバスが走っているの“なんでやねん!?” 京都人も知らない?秘められた歴史とは?

漫才師がどんどん乗ってきそうなバス”は、京都市バス唯一のアルファベットを冠した路線・M1(エムイチ)系統のことだった! 「エムいち、「M-1」だ!!」と気づいたタレントの河合郁人とABCテレビの古川昌希アナウンサーは、M1が何を意味するか調べるべく、立命館大学前からバスと同じルートをたどって、終点の原谷へ向かった。

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原谷は、周囲を山に囲まれたのどかな集落だ。さっそくMがつくものを探した河合と古川アナは、昭和37年創業の京料理店・松山閣 松山にたどり着いた。そこで彼らは、「原谷行きのバスは、かつて松山さんが運行していた民間のバスが始まりで、松山のMがつけられたのでは?」という仮説を立てた。

京都のミニツアー・まいまい京都の代表・以倉敬之さんに推理の方向性を確認するとこの仮説は、なんと大間違い! 「(このままだと)たぶん分からん気がするんで」と以倉さんが仏心でくれたヒントによるとMはマイクロバスの頭文字だという。もともとマイクロバスで運行をはじめた路線で、その名残なんだそう。そして、わざわざマイクロバスを採用してまで原谷に市バスが運行したのには、特別な事情がある。以倉さんによるとその事情には、「京都の人でもあんま知らんような、意外な物語が秘められている」のだとか。

やがて河合と古川アナは、「バスのルートの左側」「漢字3文字」という以倉さんのヒントを念頭に置き、来た道を戻りながら、M1ができた事情について調べることに。すると、桜の名所・原谷苑にたどり着いた。そこで河合は、「もともと桜を見るために、原谷苑に来るためのマイクロバスがあったんじゃない?」「漢字3文字だし、歩いて左側にあったし!」と推察。しかし、「ちょっとスムーズに行きすぎ」「怪しい」「引っかけようとしているようにしか思えない」と古川アナと一緒に考えを改め、調査を続行した。

さらに歩いた河合と古川アナは、とある公園で「開拓魂」と書かれた石碑を発見! しかもその石碑の説明板には、「昭和23年10月12日、中国(旧満州)より引揚者19戸が原谷の原野に入植」「総面積55ヘクタールを拓き、原谷地区の町づくりを完成」と書かれていた。どうやら原谷は、満州からの引揚者が開拓してつくった町らしい。そのため河合と古川アナは、“原谷苑説”と迷いつつも、「戦後、満州から引き揚げてこられた方々がこちら(=原谷)に住んだので、その方々の生活の手段として、バスをわざわざ引いた」と最終的に考えた。

河合と古川アナの推理は、100点満点中……なんと100点! 以倉さんいわく、京都市バスの運行は戦後に開始したが、当時は町の規模の小ささから、原谷までは通ってなかったという。周囲を山に囲まれた原谷の人々にとって、バスの運行は長年の悲願だっただろう。住民たちは、何年も京都市に要請を続け、わずか19戸から始まった原谷を一大エリアにし、昭和51年にようやくバスの運行がはじまったのだった。

ちなみに、河合と古川アナが100点を獲得したのは、なんと半年以上ぶり! 2人が、『M-1』のようにコンビ力を発揮した様子は、情報番組『newsおかえり』(ABCテレビ)の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」4月29日放送回で紹介された。『newsおかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中だ。

番組情報

河合&A.B.C-Z塚田×古川アナ「なんでやねん!?」(news おかえり)
毎週(火)

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