“クール系常識人元アイドル”がゾンビを匿っていた…その理由とは?/『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』第3話
常に冷静沈着で常識人な元アイドルの少女が、なんとゾンビを拘束して地下に監禁していた!? アニメ『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』第3話で明らかになった、元アイドルが抱える秘密と葛藤に胸が苦しくなる……。
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「マーダーミステリー」とは、自分が登場人物の一員となって事件を解明していく体験型推理ゲームのこと。ボードゲームや、デジタルまたはリアルイベントもあり、世界中で注目されている。『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』(ABCテレビ)は、同名人気ゲームをアニメ化したものだ。
物語の舞台は、ゾンビパンデミックで秩序が崩壊した世界。記憶喪失の少女・天野ミコト(CV:佳原萌枝)と、東急歌舞伎町タワーに立てこもる6人の少女たちが、突如起きた密室殺人事件に翻弄される姿が描かれる。
ミコトたちは、タワーの地下で拘束されたゾンビの少女を発見し、そこにやってきた仲間であるはずの篠原史香(CV:河瀬茉希)と対峙した。史香は、常に冷静沈着な常識人。そんな彼女の手には、血の付いたハンマーが……。後ろにはゾンビ、目の前にはハンマーを構える史香が迫っており、ミコトたちは大ピンチに! やがて史香は、ミコトたちに向かってきたかと思えば、そのまま素通りして、暴れるゾンビへ顔を近づけた。ゾンビは、史香がそばに来たとたんに大人しくなり、可憐な声で歌い出した。
実は、パンデミック前にアイドル活動をしていた史香。ゾンビの少女は、史香の幼稚園時代からの幼馴染であり、アイドル時代の相方・小森愛未(CV:Machico)だった。愛未は、ライブ中に発生したパンデミックに巻き込まれて、ゾンビになってしまったのだ。今もなおアイドルの衣装姿である愛未は、ゾンビになっても歌い続けている。それはまるで、壊れたオルゴールのよう……。
愛未と意思疎通がとれず、彼女がおそらくもう二度と人間に戻れないとわかっていても、大切な彼女のことを史香は見捨てられない。嚙まれるかもしれないことを承知で愛未の髪を撫で、「それでもね、離れられないのよ……!」と呟く、史香の表情は悲痛だ。実は史香は、仲間たちに内緒で愛未を地下に匿い、ずっと1人で苦しんでいたのだった。
史香の秘密と彼女の苦しみを知ったミコトは、この件を秘密にすることに。「ただ、もう危ないことはしないでほしいよ。史香さんまでゾンビになっちゃったら、みんな悲しいよ」「大切な人がゾンビになっちゃったらすごく悲しいと思うから、(会うのを)やめろなんて言えないよ」と語るミコトに、史香は心底救われたようだ。「あなた、変な人ね」と呟いた史香には、いつものクールな笑顔が戻っていた。
少女たちの秘密が次々と明らかになるアニメ『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』は、ABCテレビにて毎週水曜深夜3時14分から放送中だ。