【明治神宮野球大会2024】NPBスカウトも期待の若手エース。福岡大学の2年生、朝吹拓海選手に注目!【スカイA】
第五十五回記念明治神宮野球大会が20日に開幕。
新チームになって最初の全国大会となる高校の部は各地区優勝校10校が出場。
4年生にとって学生野球最後の大会となる大学の部は代表決定戦・秋季リーグ戦を勝ち抜いてきた11校が出場する。スカイAでは全試合を生中継‼
第1日 第3試合(1回戦)
福岡大学(九州三連盟)vs日本体育大学(関東五連盟第二代表)
福岡大学の2年生エース・朝吹拓海は九州代表決定戦準決勝で東海大九州キャンパスの右腕・廣池康志郎(ロッテドラフト5位)に投げ勝ち、2安打11奪三振で完封。視察したNPBスカウトも「ピッチングがうまくこれからが楽しみ」と評価した。春の大学選手権では初戦で6回4失点で敗戦投手となり悔しさを味わっただけに、秋の自信を胸に全国大会初勝利を掴みたい。春で引退した4年生が多い中で、秋まで残った3番・田中颯悟、4番・長田雄生の4年生2人が攻撃の支柱。2人とも九州代表決定戦2試合連続で安打を放っており、学生最後の全国大会でも暴れまわる。
昨年ベスト4の時と同じ関東五連盟第二代表での出場となった日本体育大学は、オリックス2位指名の右腕・寺西成騎(4年)が大黒柱。関東代表決定戦では初戦と準決勝で先発し、ゲームを作った。寺西と4年間切磋琢磨してきた右腕・箱山優(4年)、リーグ戦4勝で関東代表決定戦でも2勝を挙げた右腕・篠原颯斗(3年)も控え、投手層は厚い。
打線は1番・小林聖周が関東代表決定戦4試合全てで安打を放ち敢闘賞を受賞。春まで主将を務めた4番・南大輔(4年)は準決勝で本塁打を放った。昨年の神宮大会で2打席連続本塁打を放った酒井成真(2年)は今年も好調で、層が厚い投手陣を援護したい。
第4試合(1回戦)
佛教大学(関西五連盟第二代表)vs創価大学(関東五連盟第一代表)
関西代表決定戦では1回戦で敗れながら敗者復活を勝ち上がり、第二代表を掴んだ佛教大学。大阪商業大学から9回に逆転した粘り強さが持ち味。主将の七條太一、4番・岡野翔海ら4年生が引っ張るが、第二代表決定戦で4安打を放った鳴坂颯友(1年)など下級生も力をつけている。投手では190センチ右腕・赤城晴哉(3年)が軸になり継投で勝負する。目標の全国ベスト4へ向けての大事な初戦となる。
創価大学は関東代表決定戦で2試合連続延長タイブレークを制した。初戦で本塁打を貼末などの活躍で代表決定戦のMVPを獲得した立石正広(3年)は今年の大学日本代表でも中軸を任されたスラッガーで、来秋ドラフト上位候補の声も挙がる。3試合連続で安打を放った1番・大島正樹(3年)は母校の敦賀気比も高校の部で出場している。
投手陣は下級生時から切磋琢磨してきた左腕・田代涼太(4年)と右腕・森畑侑大(4年)のWエースを中心に、代表決定戦全てリリーフでの勝利投手となった齋藤優羽(3年)が後ろに控える。神宮の第4試合は寒さとの戦いにも注目だ。 (スポーツライター・松倉雄太)