第五十五回記念明治神宮野球大会開幕!いち早く2025年ドラフト候補生たちが激突!【スカイA】
第五十五回記念明治神宮野球大会が20日に開幕。
新チームになって最初の全国大会となる高校の部は各地区優勝校10校が出場。
4年生にとって学生野球最後の大会となる大学の部は代表決定戦・秋季リーグ戦を勝ち抜いてきた11校が出場する。スカイAでは全試合を生中継‼
第1日
第1試合(1回戦)
聖光学院高(東北地区)vs東洋大姫路高(近畿地区)
聖光学院の左腕・大嶋哲平(2年)、東洋大姫路の右腕・阪下漣(2年)による投手戦が期待できそうだ。
東北大会全試合で先発した大嶋は左サイド気味からの変則フォームから1試合平均1四球(死球を除く)と抜群の制球力を誇る。旧チームの夏の甲子園でもベンチ入りこそできなかったが、打撃投手を務めるなどチームに帯同し、3年生の先輩たち相手に投げ続けた。東北大会、神宮大会と背番号は10だが、エース級の働きを見せ、背番号1の右腕・菅野蓮(2年)とリレーする。
対する阪下も近畿大会4試合全てで登板。最速147キロの直球に縦横2種類のスライダーなどを操り、来秋ドラフト候補にも名が挙がる。制球力も抜群で、近畿4試合27回1/3を投げて四球はわずか1個(死球を除く)だった。
両投手が安定感抜群だけに打線がどう対していくかがポイント。聖光学院は2番・猪俣陽向(1年)、3番・菊地政善(2年)が東北大会全試合で安打を放った。部員間投票で満票で主将に選出された4番・竹内啓汰(2年)にチャンスで回したい。東洋大姫路は「先制点を大事にしてきた」と語る1番・渡邊拓雲主将(2年)が攻撃の起点。近畿準々決勝からスタメン起用された白鳥翔哉真(2年)、8番・渡邊裕太(1年)と下位打線も近畿大会で好調だった。
なお。両校の甲子園大会での対戦はないが、東洋大姫路を率いる岡田龍生監督は履正社の監督だった2010年夏の甲子園3回戦で斎藤智也監督率いる聖光学院と対戦し、2-5で敗れている。その時以来の対戦となる。
第2試合(1回戦)
東海大札幌高(北海道地区)vs大垣日大高(東海地区)
両チームとも左右のWエースを擁する。
東海大札幌は左腕・矢吹太寛(2年)が北海道大会準決勝と決勝で先発。最速143キロの直球は数字以上のキレがあり、ゲームメイク能力に長けている。右のエース・高橋英汰(2年)は北海道大会4試合16回で防御率0.56。先発、リリーフとどちらでもできるのが強み。遠藤愛義監督は「2人でエース」と両投手に期待する。
攻撃では4番・太田勝馬(2年)、5番・太田勝心(2年)の双子が中心。主将の1番・山口聖夏(2年)らがチャンスメイクする。
大垣日大は東海大会で背番号1だった左腕・谷之口翔琉(1年)が初戦の中京大中京戦で延長10回タイブレークを投げ切り2失点完投。準決勝では3回途中5失点と崩れたが、代わって、右の中野翔真(2年)が台頭し好リリーフ。決勝でも粘り強いピッチングを見せ、高橋正明監督も「中野がMVP」と絶賛した。左右の両輪が揃ったことで投手起用の幅も広がった。 攻撃では1番・山口誠之助(2年)、2番・山﨑智貴(1年)が東海大会3試合全てで安打を放ち、チームトップの4打点をマークした3番・貝原大馳(2年)へとつなぐ。投手の中野も東海大会で勝負強い打撃が光った。
(スポーツライター・松倉雄太)