兵庫・宝塚の秘境にある“強引きわまりないトンネル”とは? 「うう~怖ぇ~!」河合郁人ビクビク
兵庫県宝塚市の秘境に、“強引極まりないトンネル”がある!?タレントの河合郁人が、「うう~怖ぇ~うう~!」と怖がりながらABCテレビの古川昌希アナウンサーと調査したところ、このトンネルの謎の背景には、命に関わる深刻な問題があることがわかった。
【動画】調査中にビールを飲めばよかった!? “強引極まりないトンネル”のヒントって、ここにあったのか~!
強引きわまりないトンネルがあるのは、宝塚とは思えないほど山奥のJR福知山線武田尾駅の西側。そのトンネルは途中で通行止めになっており、“強引”に折れ曲がっていた!その先は、真っ赤な武田尾橋のたもとに通じている。一直線だったトンネルに途中で横穴を開けて、出口を新設したように見える。
通行止めの先が気になった河合は、「うう~怖ぇ~うう~!」と悲鳴を上げながらも調査することに。そこには、「別庭 あざれ観光バス専用道」と書かれた看板があった。ライトで照らしても真っ暗でよくわからないため、2人は看板に書かれた温泉宿「紅葉舘 別庭 あざれ」へ向かった。
トンネルの通行止めの先は、看板通りあざれにつながっていた。同館の総支配人いわく、団体の予約客がバスで来館する際に通れるようにしており、普段は通行止めだという。実はかつては、舞鶴~大阪間を走る阪鶴鉄道のトンネルだったそうだ。
鉄道関係のミステリーということで、河合と古川アナは鉄道ライターの伊原薫さんに、「これ、近くの温泉と関係ありません?」と質問。しかし、謎は温泉に関係なかった! 伊原さんの話では、「2000年以降に起きたとあることが原因で、その横穴が開けられた」とのこと。そこで河合と古川アナは、「2000年以降に起きたある変化が観察できる場所」こと武田尾駅の東側へ向かった。
手がかりを見つけられないまま歩き続けた河合と古川アナは、やがて廃線跡を発見して、これこそが「2000年以降に起きたある変化が観察できる場所」と推測。その周辺環境から、「あのトンネルは、かつて落盤があって途中で塞がってしまったために、急遽臨時の横穴を開けた結果、強引極まりない構造になった」と結論付けた。
河合と古川アナの推理の結果は、100点満点中……なんと20点! トンネルに関係していたのは水害で、2人に伊原さんが注目してほしかった「2000年以降に起きたある変化」は、武田尾地区の高低差だ。伊原さんいわく、「この地域って最近はもう(2014年と2004年の)10年スパンくらいで大きな水害に見舞われている」とのこと。
2014年の水害の復旧工事の際は、土地が5メートル以上もかさ上げされた。2004年に武田尾橋が流されてしまった際には、廃線の鉄道トンネルを工事車両が行き来さできるように改修し、橋とその一帯の復旧にあたったそう。強引きわまりないトンネルの横穴は、復旧した武田尾橋を保守管理するために“ショートカット用”に造られたものだった。
実は、温泉宿「紅葉舘 別庭 あざれ」も2004年の水害に遭っており、2008年に現在の高台に移転・新築オープンしたという。この情報を同館の総支配人ではなく、伊原さんから知った河合と古川アナは、「そこまで(総支配人に)聞けばよかった!」と後悔。また、「そのものズバリのヒントがあった」という場所もスルーしていたことに気づき、「あんなに歩かなくてよかったんだ」「行く必要のない線路跡をず~っと僕たちは歩いていたわけですね」と、笑うしかなかった。
なお、この様子は、情報番組『newsおかえり』の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」11月12日放送回で紹介された。『newsおかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中だ。