「孤児の命に価値なんか…」 魔獣の生き餌にされた過去…涙する主人公が悲痛な『その治癒師』第2話
無能な主人公は、少年時代に仲間たちの裏切りで魔獣の生き餌にされ、死の危機に陥った……。アニメ『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』(以下『その治癒師』)第2話で明らかになった、主人公の過去に胸が苦しくなる。
アニメ『その治癒師』は、影茸・鳴海みわによるコミカライズが原作。冒険者パーティーを追放された治癒師ラウスト(CV:小野賢章)の前に、武闘家の少女ナルセーナ(CV:前田佳織里)が現れたところから、物語は始まった。
ラウストは、治癒師にもかかわらず初級治癒魔法しか使えないため、街の人々から「究極の役立たず」「無能」と蔑まれている。第2話(10月12日深夜放送)では、そんなラウストの辛い少年時代が明らかになった。
孤児だったラウストは、なんとか入った冒険者パーティーで仲間たちに裏切られ、魔獣の目を引き付けるための生き餌にされた。彼いわく、迷宮都市で生きる孤児にとって、こうした扱いはごく普通らしい。しかし、ラウストには耐えがたいものだった。彼は、「死」以上に「1人の冒険者として扱ってもらえないこと」の方が悲しかったのだ。やがて、仲間たちはラウストの目の前で魔獣に殺され、彼は涙ながらにその場を去った。
その後、1人で彷徨うラウストは、貴族の少女が魔獣たちに襲われているところに遭遇した。すっかり自信を無くしていたラウストだったが、「迷宮孤児の命に価値なんかない。けど、命と引き換えに彼女を救えたら、僕の死は無駄じゃない」と、無謀にも魔獣との戦いに挑んだ。
結局ラウストは、魔獣たちに全く歯が立たず、駆けつけた騎士団に助けられた。「無能はやっぱり無能」とラウストはさらに落ち込んだが、少女だけは彼の味方だった。「お兄さんが頑張ってくれたおかげで、騎士さんたちは間に合ったんですよ!」「(お兄さんは)とってもかっこよかったです!」と、彼女はラウストに笑顔で感謝したのだ。その少女こそが、彼の今の仲間であるナルセーナだった。
辛い日々を過ごしてきたラウストには、今は大切な仲間ナルセーナがいる。しかし、またもや彼に危機が……! ラウストのことを街から追放しようとする、冒険者ギルドの支部長ミスト(CV:岩崎ひろし)の思惑とは ? ミストが「もう時間がない」と言った意味とは? ラウストの今後が気になるアニメ『その治癒師』は、毎週土曜深夜2時よりANiMAZiNG!!!枠で放送中だ。