「子どもの人生をなんだと思っているんだ」と精神攻撃を食らうが…冷酷父親の秘めた“息子愛”にグッとくる『戦国妖狐』第2部 第10話
幼い息子の身体にバケモノを入れ、彼を戦場に立たせ、反論を許さず、圧倒的な力で支配してきた父親。冷徹な父親は息子のことを、ただの道具としか見ていないのか? それとも実は……? 戦国バトルファンタジーアニメ『戦国妖狐』第2部第10話で明らかになった、父親の息子への愛が、多くの視聴者の心を震わせた。
【動画】「息子をよろしくお願いします」 あの冷酷で頑固な父親が見せた愛に、涙、涙、涙!
アニメ『戦国妖狐』は、漫画家・水上悟志の人気コミックが原作。2024年1月期に第1部「世直し姉弟編」が放送され、7月17日深夜から第2部「千魔混沌編」の放送が始まった。第2部は、「闇(かたわら)」と呼ばれる魑魅魍魎を千体も身に宿す青年・千夜(CV:七海ひろき)と、女剣士・月湖(CV:内田真礼)が主人公だ。
千夜と彼の父親・神雲(CV:乃村健次)は、闇と人間を融合した「霊力強化改造人間」。かつて親子はともに旅をしていたが、強大な力を持つ精霊・山の神(CV:高垣彩陽)によって神雲が封印されたため、8年も離れ離れだった。封印が解けた神雲は、山の神が「現時点で人類最強」と称する存在となり、再会した千夜と本気で戦うことになった。
冷酷な神雲は、千夜を幼い頃から戦場に立たせ、反論を許さず、圧倒的な力で支配してきた。そんな神雲の意外な一面が明らかになったのは、第2部第10話(9月18日深夜放送)。きっかけは、親子の対決を邪魔した「無の民」たちだ。無の民は、精神世界で他者の意識を乗っ取って狂わせる、謎の多い存在である。
無の民の1人は、いきなり神雲と千夜を精神世界に引きずり込み、「父親として、どんな気持ちで千体のバケモノを幼い息子の中に詰め込むことを(組織に)許したんだい?」と、神雲へ無遠慮にたずねた。さらには千夜にも、「君はどんな気持ちだったんだ、千夜? 無数のバケモノを入れられて、まったく酷いことをする親だよね? 子どもの人生をなんだと思っているんだろう?」と問いかけ、親子の心を揺さぶろうとした。
無の民の問いに神雲は、「この戦国の世は、武力が願いを叶える時代だ。息子には自らの手で、自らの理想をつかめる力を与えてやりたかった」と返答。さらに、「力なき者は幸せになれぬ時代。この子には、愛する者を守れぬ憂き目に遭ってほしくない。欲しいものを手に入れられる機会を与えたい」と続けた。自他共に厳しく頑固な神雲だが、実は彼なりに父親として息子・千夜を愛していたのだ。
神雲の秘めた思いに、心を打たれた視聴者は多い。X(旧Twitter)上には、「神雲さん千夜に幸せになってほしかったのか」「てっきり神雲は千夜を利用しているだけかと思っていたので、力なき者は幸せになれない時代に欲しいものを手に入れられるようにとの親心だったのが意外でした」「『父の愛』の素晴らしさを感じた回でした」「切ないけど愛が深くてよかったよかった」といった声が続出した。
なお、アニメ『戦国妖狐』第2部は、毎週水曜深夜2時44分より放送中だ。