大谷翔平&菊池雄星の背番号を継承した花巻東(岩手)1年生の古城大翔、2安打するも号泣… 夏の甲子園初戦敗退

8月7日から開幕した「夏の甲子園(第106回全国高等学校野球選手権大会)」で、花巻東(岩手)が2019年ぶりに初戦敗退となった。注目選手の1人である1年生の古城大翔は、OBの大谷翔平や菊池雄星が高校時代につけていた背番号17を背負い、2安打の活躍を見せたが、チームを勝利に導けずに号泣した。

【動画】近い将来、大谷翔平&菊池雄星に続く予感! 花巻東(岩手)1年生の古城大翔が全球フルスイング、2打席連続ヒットを決めた瞬間

花巻東といえば、ロサンゼルス・ドジャースの大谷選手や、ヒューストン・アストロズの菊池選手の母校で知られている。彼らが高校時代に背負っていた背番号17を受け継いだのが、1年生で4番の古城大翔選手だ。

“怪物たち”を育て上げた花巻東の佐々木洋監督いわく、「菊池雄星と大谷翔平に匹敵する力が(古城には)あると思いますし、メジャーで活躍するような選手たちに少しでも近づいてほしいという思いで、17番をつけさせています」とのこと。古城選手本人も、「偉大な先輩方を継げるようなプレーを甲子園でもしたい」とやる気満々だった。

そんな古城選手ら花巻東は、8月13日に行われた第4試合で、滋賀学園(滋賀)に挑んだ。古城選手の初打席は、1回裏2アウト1塁の場面。甲子園デビューの打席でも、彼は臆することなくフルスイングし、レフトへのヒットを放った。第2打席でもライト前にボールを飛ばし、古城選手は2打席連続ヒットを記録した。

しかし、第3打席では併殺に倒れ、第4打席では粘るも見逃し三振となり、古城選手は一度もホームベースを踏めなかった。彼の仲間たちも強力な滋賀学園に大苦戦し、最終的に花巻東は0対5で滋賀学園に敗れた。大好きな先輩たちを勝利に導けなかった古城選手は、9回裏の途中から涙をこらえきれず、整列の際には号泣した。

試合後に花巻東の3年生たちは、「助けてもらえる場面も多かったので、古城には本当に感謝しかないです」「見ていて惚れ惚れする最高の後輩です」と古城選手を労った。そんな先輩たちに古城選手は、「バッティングだったり守備だったり、一からしっかりやり直して、もっと一段階レベルアップした自分を見せたいです」と誓った。初めての夏の甲子園は、4打数2安打、併殺打や見逃し三振も喫して初戦敗退となったが、この試合で古城選手が“怪物の片鱗”を見せたのは間違いない。

花巻東と滋賀学園の試合は、のちに「古城大翔の伝説の始まりだった」と多くの人々に語り継がれるだろう。なお、この試合ハイライトは、8月13日に放送された「熱闘甲子園」で紹介された。

番組情報

熱闘甲子園
8月7日(水)〜決勝戦まで放送 ※変更の場合あり ※雨天等で全試合中止時は放送休止

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