女子高生クライマーたちの青春を描いたアニメ『いわかける！- Sport Climbing Girls –』（以下『いわかける！』）第5話に、涙が止まらない……！　とある女子高生が、努力ではどうにもならないコンプレックスで挫折し、号泣しながら親友と抱きしめ合うシーンは、多くの視聴者の心を揺さぶっただろう。

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アニメ『いわかける！』は、石坂リューダイの人気漫画シリーズが原作。東京2020オリンピック競技大会から採用された競技「スポーツクライミング」をテーマにし、2020年10月期に放送された（2024年7月から再放送中）。花宮女子高校1年生の笠原好（CV：上坂すみれ）が、クライミング部の仲間たちと競技に挑む姿が描かれる。

第5話（8月10日深夜再放送）は、好の先輩・杉浦野々華（CV：富田美憂）に焦点が当たるストーリーだ。2年生の野々華は、低身長に悩んでおり、過去の大会で苦い経験をしたことがある。それでも彼女は、持ち前の明るさと努力、そして同級生で部長の四葉幸与（CV：鈴木愛奈）のおかげもあって、再び大会に挑んだ。

しかし、大会本番で野々華の心が折れてしまった。クライミングウォールのトップまであと一歩というところで、またしても低身長によって手が届かなかったのだ。高身長のライバルはいとも簡単に登りきり、好たち後輩も大活躍する中で、野々華だけが予選落ちという結果に……。現実を受け入れられず、野々華は会場から逃げだしてしまった。

逃げ出した野々華を見つけたのは、親友の幸与だった。思い出の場所で幸与は、「野々華がいてくれたから、ここまでやってくることができたの」と野々華を慰めた。幸与の優しさは野々華の心に染みたが、悔しさは消えない。そのため、「野々、本当は今まで何度も思っていた。野々の身長じゃ、ボルダリングは難しいのかもって」と、野々華は絶対に言わないと決めていたことを口にし、「なんで野々はこんなにちっちゃいのかな……」と泣いた。野々華の泣き顔にも、彼女を抱きしめて共に涙を流す幸与にも、胸が苦しくなる……。

勝利に笑うクセモノな強者がいる一方で、野々華のように涙する敗者もいる。後者の姿を見た好たち1年生が闘志を燃やす展開は、ベタながらも熱い。そんなスポ根ストーリーにグッとくるアニメ『いわかける！』は、毎週土曜深夜2時よりANiMAZiNG!!!枠で再放送中だ。