【夏の甲子園】しぶとく戦い抜く…公立校唯一の春夏連覇を達成した第61回大会決勝【スカイA】
8月1日(木)に開場100周年を迎えた阪神甲子園球場。スカイAでは阪神甲子園球場100周年を記念して、夏の高校野球過去大会から懐かしの試合を、「夏の甲子園~熱闘の系譜~」としてプレイバック放送!人々を熱狂、興奮、感動させたあの夏を、もう一度ご覧ください。
◆1979年8月21日 第61回大会決勝 池田(徳島)3-4 箕島(和歌山)
箕島 公立校唯一の春夏連覇
過去に甲子園春夏連覇を達成した高校は7校。そのうち唯一の公立高校が箕島だが、エースの石井毅とキャッチャーの嶋田宗彦のバッテリーだ。石井は延長18回の死闘となった星稜戦を含む5試合、全54回を1人で投げ抜き、嶋田もトップバッターとして5試合で11安打を放つ活躍を見せた。ちなみに石井は172㎝、嶋田は169㎝とともに当時の選手としても小柄だった。
星稜戦での延長16回裏、ツーアウトからファーストファウルフライを相手の一塁手が落球し、その直後に同点ホームランが飛び出したシーンは有名だが、決勝の池田戦でも1点を追う8回に相手のエラーが重なり同点に追いついている。決勝点はその直後に8番の榎本真治が相手バッテリーの外したボールに食らいついて決めたスクイズによるもの。近年、春夏連覇を達成したチームのような派手さはなくても、バッテリーを中心としてしぶとく戦い抜いたところにも当時の高校野球らしさがよく表れていたと言えるだろう。 (スポーツライター西尾典文)
放送日時:8/2(金) 19:00~21:15
いよいよ8月7日(水)から始まる「夏の甲子園」。7月30日には聖カタリナ学園(愛媛)が夏の甲子園初出場を決め、第106回全国高校野球選手権大会に出場する全49の代表校が出そろいました。スカイAでは全試合録画放送!こちらもぜひご覧ください。