京都・中央区 世界チャンピオンの元で修業し完成させた、“種”を使ったジェラートとは?
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京都で約100年の歴史を紡ぐ甘納豆専門店『斗六屋』。四代目店主の近藤健史さんが「甘納豆を若い人にも食べてもらいたい」と、去年8月、京都市中京区にお店を開きました。お店の名前は種の菓子と書いて『SHUKA(シュカ)』。ブティックのようなお洒落な店内に、宝石のようにディスプレイされているのは、豆や木の実など「種」から作る砂糖菓子です。中でも人気を集めているのが、クリーミーで濃厚なジェラート。日本の若者だけでなく、外国人観光客からも大人気の商品です。
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京都大学大学院で微生物を研究していた近藤さん。卒業後は大手菓子店で修業し、2016年から『斗六屋』で働いています。自分と同世代の若者からは「ご年配向けのお菓子」というイメージを持たれやすい甘納豆。そのイメージを変えたい、そんな思いで『SHUKA』をオープンさせました。
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近藤さんの親友は、京都大学農学研究科の助教授である白石昇將さん。近藤さんはローマに留学している白石さんの元へ向かいました。「海外で認められればインパクトが与えられる。」と思いつき、イタリアで開催されるスローフードの世界大会に甘納豆を出品します。しかし、反応は薄く、評価されることはありませんでした。では、どんなお菓子が世界中で愛されているのでしょうか?改めて考えた近藤さんが気づいたのは、イタリアのジェラートの美味しさでした。
ジェラートに着目した近藤さんはジェラート世界チャンピオンのお店で修業し、イタリアンジェラートの配合理論を習得。そして、そこで、甘納豆の素材となる種を使ったジェラートを思いつきます。乳脂肪を使わない植物性ジェラートを作るため、豆やナッツの脂肪分を数値化し、ベストな状態を研究しました。
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5年の歳月をかけて生まれたジェラートは6種類。カカオ、カシューナッツ、ピスタチオ、斗六豆バニラ、丹波黒豆、瑞穂大納言小豆。ビーガンであり、自家製の厳選素材そのものの色と味が絶品です。
その後、SHUKAの人気商品となったジェラート。作るきっかけをくれた白石さんに食べてもらいたいという想いから、季節の新作として白石さんが好きな“よもぎ餅”のジェラートを考案し、研究を重ね「餅」の食感を追求します。
果たしてどんなジェラートが完成するのでしょうか?5月25日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
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SHUKA 種菓(京都市中央区)
豆や種の砂糖漬け、種だけで作る植物性ジェラートが人気
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