兵庫県加西市と小野市をつなぎ、のどかな山里を走るローカル線、北条鉄道。その沿線にある「法華口駅」は、大正４年に建てられたという歴史ある木造建築で、登録有形文化財にも指定されています。そんな法華口駅に、昨年10月『今屋のハンバーガー　兵庫』がオープンしました。普通のハンバーガーとちょっと違うのは、丸いバンズではなく、細長いコッペパンに挟むホットドッグのようなハンバーガーなこと。関西では珍しいですが、福岡で愛され続けるソウルフードなのです。

切り盛りしているのは久語幸紀さん。久語さんのハンバーガーはお客さんから注文を受けて作り始めます。一番人気は「ミックスエッグ」。ボリューム満点のハンバーグと、外はサクサク、中はモチモチのパン！小さな駅の小さなお店ですが、人気になるのも納得のおいしさです。

実はこのお店を開くまで、飲食店の経験もない普通の主婦だった久語さん。なぜお店をオープンしたのでしょうか？理由は福岡にありました。

息子さんの大学受験の合格祈願で福岡へ行った久語さんは、「福岡に行くなら食べてみたい」と思っていたハンバーガー屋さんの味に衝撃を受けたそうです。それが福岡西公園で50年愛されている『今屋のハンバーガー』でした。店主の今崎勝美さんが生み出したホットドッグスタイルのハンバーガーの美味しさを関西でも、と久語さんは今崎さんに弟子入りしたのです。

師匠から学んだ味を再現するのに苦労したのが食材探し。コッペパン、肉、レタス、玉ねぎ、全てにトコトンこだわったと話します。その苦労が実を結び、人気ハンバーガー店となりました。

休日、久語さんは福岡へと向かい、１年ぶりに師匠の今崎さんと再会しました。そこで今崎さんに久語さんの作るハンバーガーを食べてもらうことに…！

はたして師匠からの評価は？　5月4日　土曜　午前11時からの『LIFE～夢のカタチ～』でご紹介します。（ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり）

今屋のハンバーガー兵庫（兵庫県・加西市）

「福岡県民のソウルフード」と称されている味に惚れ込んで主婦だった久語さんがのれん分けしてもらったお店。