内臓脂肪減少薬「アライ」で痩せられる? 副作用に不安の声も
大正製薬が、国内初の内臓脂肪減少薬「アライ」を発売! 食事に含まれる脂肪の体内吸収を抑えて、便として排出する効果がある一方で、副作用があるのだとか。アライは、肥満に悩む人々の救世主になるのか? それとも……?
【動画】「ダイエット目的での使用は不適切」 医師が「あの薬」の使用に注意喚起
4月8日から発売が開始されたアライの価格は、6日分(18カプセル入り)で2530円、30日分(90カプセル入り)で8800円。処方箋は必要なく、薬剤師の指導を受ければ購入可能だ。食事に含まれる脂肪の体内吸収を抑えて、便として排出する効果があり、1ヵ月の服用でウォーキング20時間分のカロリー消費と同等の効果が得られるらしい。
服用によって痩せられそうだが、副作用もある。大正製薬によると、服用開始後しばらくは「便が脂っぽくなる」「便が近くなる」「お腹が張る」「下痢」「腹痛」「オナラをすると便が漏れる」「気付かない間に肛門から油が漏れる」といった症状が出るという。そのため同企業は、「脂っこい食事は控えめに!」と公式サイトでアナウンスし、「もれ対策」としてオムツや生理用ナプキン、便漏れパッドなどの活用を推奨している。
そもそも、アライは気軽に購入できる「ダイエット薬」ではない。薬剤師の指導が必要な「要指導医薬品」であり、購入条件がきちんとある。まず、成人(18歳以上)で、男性なら腹囲が85センチ以上、女性なら90センチ以上でないといけない。また、服用の3ヵ月前から運動や食事などの改善をし、高血圧や2型糖尿病といった肥満に関する健康障害がないことも必須だ。
いずれにしても、アライを服用するか否かは、自分の体の状態と副作用のリスクをよく考えることが大事だ。そのため医師の狭間研至氏は、「痩せることだけを目的に薬を使用するのは危険」「安易な服用は絶対にダメ!」と視聴者に注意を呼び掛けた。
なお、内臓脂肪減少薬「アライ」について紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』4月13日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中。ほかにも同放送回では、岸田総理とバイデン大統領の日米首脳会談の様子や、64年前に交わされた日米安全保障条約の内容など、過去・現在・未来の日米関係についても学べる。