『around 1/4(アラウンドクォーター)』主演 佐藤大樹 インタビュー
7月より放送されるドラマ『around 1/4(アラウンドクォーター)』で地上波連続ドラマでは単独初主演となる佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)が、原作について、ドラマについて、そして、物語のテーマでもある25歳=アラクオ世代について語った。
原作は『恋癖』(comico)が話題となった人気作家・緒之による同名WEBTOON作品。 物語は、25歳前後(アラウンドクォーター:略してアラクオ)の男女5人が直面する“25歳の壁”、そして“恋の分岐点”にフォーカスを当て、悩み傷つき過ちを繰り返しながらも、5人それぞれに自分なりの乗り越え方を見つけていく恋愛群像ストーリー。ドラマでは、佐藤大樹が演じる明るくてノリのよいベンチャー企業の広告代理店営業マン・康祐を主人公に、恋に惑うアラクオ世代の姿をリアルなセリフと、つい共感してしまう等身大のキャラクターで活写していく。
“アラクオ”って、初めて聞いた言葉。
これはまた刻むなぁ!と思いました(笑)
――まずは、『around1/4(アラウンドクォーター)』、略して“アラクオ”というドラマタイトルの印象からお聞かせください。
「25歳=アラクオということですよね。アラサー、アラフォーという言葉はもちろん知っていたのですが“アラクオ”は初めて聞いた言葉で、最初は“これはまた刻むなあ!”と感じました(笑)。オファーを頂いたときの印象は、僕自身の年齢がついこのあいだまで“アラクオ”世代でしたので、背伸びせずに演じきることができそうだなと思いました」
――原作を読んだ感想はいかがだったでしょう。
「登場人物の視点がコロコロと変わる展開の速さ、そのうえで、感情や思いが丁寧に描かれているので、最後まで一気に読みました。物語の序盤で5人の仲間たちがワイワイと集まるシーンがあるのですが、最初は何気なく描かれるシーンで、それぞれがどんな思いでいたのかが、後になってから徐々にわかってくるんです。登場人物の感情を回収していくストーリーは読み返す面白さもあって、設定やセリフも凄くリアルだなと感じました」
――佐藤さんご自身が原作を読んでいて魅力を感じたり、感情移入した点は?
「25歳のときには、すでに芸能界に入っていたのですが、もし芸能界に入っていなかったら、仲間たちとこうした日常や恋愛をしていたのかな?って思いながら原作を読みました。中でも僕が演じる康祐は、登場人物の中でも、僕自身の素に近いといいますか…。いつも明るく振る舞っていて、一見チャラそうに見られるんだけど、実は自分ではそう思っていなかったりする一面があったり。原作の登場人物の中では一番感情移入ができましたね。ドラマでは、原作のオムニバス要素を盛込みながらも、また違った展開で描かれていきます。康祐なりの悩みやコンプレックスがより深く描かれていて、ドラマならではの魅力もあるので、僕自身とても楽しみにしています」
みなさんを引っ張って「座長!」と呼んでもらえるように頑張りたいですね(笑)!
1話を見れば“表の顔と裏の顔”が垣間見られるはず
――今作は地上波連続ドラマでは初の単独主演作です。
「あ! たしかにそうですね! これまで映画や舞台で主演させていただいたときは、自分よりも年上のキャストの方がいらっしゃる中で座長をさせていただくことが多かったので、自分自身、とまどいもあったんですが、今作ではメインキャストの中では、僕が一番年上。そういった意味では、みなさんを引っ張っていきたいな、と思っています。みなさんと世代が近いので、カメラが回っていないときや休憩時間も、自分から積極的にコミュニケーションを取りにいって、現場を盛り上げつつ『座長!』って呼んでもらえるように頑張りたいですね(笑)」
――では、気になる1話の見どころをお聞かせください。
「ファーストシーンから“攻めているな”って思っていただけるかと(笑)。とにかくテンポよく艶っぽいシーンが描かれていて、1話を観ていただければ、“スゴいドラマが始まったな”って思っていただけると思います。この作品では、その艶っぽいシーンから、メインキャラクター5人それぞれにフォーカスが当たっていて、表の顔と裏の顔が垣間見えると思うんです。例えば、誰しもが抱えている人には言えないそれぞれの悩みや葛藤が1話から描かれるので、“わかるわー”って共感できるポイントもたくさん出てくると思います。5人の中から気になるキャラクターを追いかけても楽しいですし、お気に入りの推しキャラを見つけていただいても楽しめると思います」
『around 1/4(アラウンドクォーター)』
ABCテレビ(関西)
2023年7月9日(日)スタート 毎週日曜よる11時55分
テレビ朝日(関東)
2023年7月8日(土)スタート 毎週土曜深夜2時30分
※ほか地域でも放送予定
<プロフィール> さとう・たいき●1995年1月25日、埼玉県生まれ。2011年より俳優、サポートダンサーとして活動をスタート。2014年にEXILEの新パフォーマーに、2016年には世界とともにリーダーを務めるFANTASTICS from EXILE TRIBEを結成。パフォーマーとして人気を博す一方で、2015年より本格的に俳優として活動。主な出演作に『ワイルド・ヒーローズ』(日本テレビ系)、『HiGH&LOW』シリーズ(日本テレビ系)、主演舞台『錆色のアーマ』、映画『ママレード・ボーイ』、『センセイ君主』など。
ヘアメイク 関東沙織
スタイリスト 椎名倉平
衣装 THE ME