下町風情の残る大阪市東成区・新深江にある「and.cafe」は、旬のフルーツを可愛くアレンジしたスイーツで大人気。こぼれ落ちるほどのフルーツを使った“映える”スイーツを作っているのは店主の大山友里さん。調理から盛り付け、接客までひとりでお店を切り盛りしています。

　いちごが美しく輝く、その名も「いちごな宝石箱」。見た目がカラフルで、果物を贅沢に使った「フルーツなソーダ」。フルーツを贅沢に使ったことで果物好きのハートをガッチリつかみ、「and.cafe」は行列のできるカフェになりました。なかでも人気をけん引するのはいちごを使ったスイーツで、メニューによって８種類のいちごを使い分けるこだわりよう。スイーツが完成したら、席に持って行くのではなく、まずカウンターにディスプレイ。お客さんは思う存分、撮影することが出来ます。ちょっと変わったサービスの、この撮影タイムで取られた写真がＳＮＳで拡散され、全国からお客さんがやって来るようになりました。

　「and.cafe」がオープンしたのは今から４年ほど前。シングルマザーとして３人の娘を育てるためでした。飲食店の経験はゼロだった大山さん。当初はハンバーグやビーフシチューなどを出す普通のカフェとしてスタートしました。お店を開いた頃、料理に自信はあったものの、値段の付け方がわからず、メニューも試行錯誤。赤字続きで限界を感じていた時、お客さんから「子供が飲めるドリンクはないの？」と言われて考案したのが「フルーツなソーダ」。これが大人にもバズって「だったら全メニュー、フルーツでいこう」と、フルーツを存分に楽しめるカフェに舵を切ったところ、気が付けば人気店になっていったのです。

　みるみるうちに人気店に生まれ変わった「and.cafe」。“映える”見た目だけでなく、美味しさにも定評があります。味を支えてくれているのは、果物の目利きを教えてくれる師匠や、カフェで使う人気メニューに欠かせない食パンを特注しているベーカリー。また、週末は長女のりおんさんがカフェでアルバイト。娘たちは頼もしい存在です。

　オープンして４年を迎え、フルーツをじっくり楽しみたい人のために予約制のコースメニューも始まりました。可愛くて美味しい“映える”スイーツが食べられる「and.cafe」にぶらり訪れてみては？ 飲食店経験ゼロの主婦だった大山さんが、行列のできるカフェをつくった、激変人生をご紹介する『LIFE～夢のカタチ～』は5月27日(土)午前11時から。（TVer見逃し配信あり）