豹変した律(本田響矢)の本心に気づくシオン(鈴木康介)、そのシオンに思いを抱くルカ(井手上漠)、そして心を開き始めた彰人(中尾暢樹)。クセ強セレブ男子たちの本性が徐々に明らかに…『セレブ男子は手に負えません』(第4話)
クセが強すぎる4人のセレブ男子たちが暮らす豪華なペントハウスで、管理人兼料理人として、人生の再起をかけて働くことになったひかる(若月佑美)。働く上でのルールは“4人が満足するご飯を作り続けること”と“恋愛は絶対禁止”の2つ。第4話は、サスペンスドラマを彷彿とさせる演出とで、本田響矢演じる律の豹変からスタート。律の事件を機に、これまでベールに包まれていた4人の関係性が浮き上がりはじめるなど今回も目まぐるしく物語が展開していく。
恋愛禁止を利用してひかるをクビにするためにアプローチを仕掛けていた律。
「邪魔なんだよ!」「さっさと既成事実作ってクビになってもらおうと思っただけ」
ひかるは激しくなじる律の鬼気迫る威圧に恐怖すら覚えはじめていた。
そんなひかるを助けたのはシオン(鈴木康介)。
「お前はいつもコンサートのまえになるとおかしくなる…」。
誰に対しても怒ってばかりで他人のことには一切興味がない、超オレ様キャラとして描かれてきたシオンだが、その言葉の端々からは、実は相手のことをよく観察していること、そして律のことを冷静に理解している二人の関係性が垣間見えるシーンだった。
ひかるはセレブたちが相手の管理人兼料理人というハードな仕事に、律との事件も重なり、倒れてしまう。そんなひかるの異変にいち早く気づき助けたのもシオンだった。シオンに助けられ、医者の彰人(中尾暢樹)から応急処置を受けたひかるは、当初は気難しさばかり感じていた住人たちの意外な優しさに触れていく。なお、第4話でシオンが来ているガウンはヒョウ柄です。
「私、毎日のようにクビの危機です…」。
落ち込むひかるに対して、
「あんなことを言いながら、シオンは君をクビにしていない。今までのシオンだったらとっくにクビにしてたのに」
と優しく言葉をかける彰人は、ひかるにシオン、律、ルカ(井手上漠)と幼馴染だったことを明かす。そして、気の強い姉3人に囲まれて育ち、女性に対して「ちょっとしたトラウマがある」ことも…。なお、姉②役(彰人の携帯登録名より)の声を演じたのは、劇中音楽を担当するシンガーソングライターのLOVE。劇中では登場人物に寄り添うようなメロディーを紡ぎだしているLOVEが、気の強い姉ぶりを電話口の声で表現しており、第4話の見せ場の一つとなっている(写真は、若月さん、LOVEさん、本田さんのオフショットより)。
4人のキャラと関係性が徐々にわかりはじめたことで、これまで突飛に見えていたセレブ男子たちの“素顔”も見え始める。そんな今回の飯テロ・メニューは、ひかるの祖母考案、母直伝による筑前煮。
「料理は魔法なの。胃袋だけじゃなくて、
人の心も掴むことができるのよ。ちゃんと心を込めればね」
母の言葉を信じて、心を込めて丁寧にとったシイタケの戻し汁で仕上げていくひかる。 なお、シイタケ大嫌いのシオンのコミカルでかわいい反応は、第4話の見せ場の一つとなっている。
第4話の放送前の2月11日、井手上漠の『情熱大陸』への出演が話題になっている。本作の撮影に密着した映像も描かれていく中で、“固定概念にとらわれずに自分らしく生きる“という井手上が生きていく上でのテーマは、多様性のアイコンとして活躍するモデル・ルカだけでなく、崖っぷちでも前を向くひかるをはじめ、この第4話を観終えてみるとセレブ男子たち4人にも重なるテーマのように感じられた。
さて、ひかると律のサスペンスフルなキスから始まった第4話は、一転してシオンとルカのジェラシーまみれのキス、彰人からひかるへの告白と、波乱の恋模様が展開!? “セレブというベール”がはがれ始めたセレブ男子たちの恋の物語が、いよいよはじまる…!
豹変した律(本田響矢)の本心に気づくシオン(鈴木康介)。そのシオンが一目置く存在の彰人(中尾暢樹)。そして、シオンに思いを抱くルカ(井手上漠)。クセ強セレブ男子たちのベールがはがれはじめる『セレブ男子は手に負えません』は、TVer・ABEMAで無料見逃し配信中。
<文・ニノマエヒビキ>