関西を中心に2羽の鷹と共同生活をする若き女性 鷹たちとの信頼関係を築く鷹匠
大阪市都島区にある藤田美術館は、明治の実業家、藤田伝三郎の邸宅跡地に建てられ、美術品や工芸品を所蔵・展示しています。邸宅跡にある森は公園として整備されましたが、長らくカラスによる糞害に悩まされてきました。そこで、カラスを追い払うために館が依頼したのが…鷹匠。自由自在に鷹を操り、害鳥対策へと取り組んでいる鷹匠の三輪優奈さんです。
カラスやムクドリなどの害鳥被害を、天敵の鷹を飛ばして追い払い、その場所に寄りつかなくさせるのが、鷹匠の主な仕事。しかし、ただ鷹を飛ばせばいいわけではなく、大切なのは毎日の訓練。思った所へ飛ばしたり、手元に戻したりするために、1日に何度も、トレーニングを重ねます。「人鷹一体」、これが鷹匠のモットーなのです。
2000年、神戸に生まれ、鳥好きの両親の影響から鳥が大好きな女の子に育った優奈さん。高校は兵庫県立農業高校へ。鳥類研究会に入部して3年間、猛禽類について深く学びました。そして箕面市にある害鳥対策専門の会社『グリーンフィールド』に就職。この道20年以上というベテラン鷹匠、岡村憲一さんから仕事を教わりました。優奈さんのことを岡村さんは「口数は少ないが、内には熱い思いを秘めている子」と話します。
優奈さんが飛ばす鷹は、ハリスホークという外国の雌。雄よりも身体が大きく、より威圧感が増します。優奈さんは、鷹たちと信頼関係を築くため、現在2羽の鷹と一緒に生活しています。
大自然の中で暮らす猛禽類を観察するために優奈さんが向かったのは、なんと北海道の根室市。ここにある風蓮湖は、シベリアから渡ってくるオオワシやオジロワシの越冬地として有名なのです。 憧れの景色、大自然でたくましく生きる鳥たちの姿を目にして芽生えた優奈さんの新たな思いとは? 2月17日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)