「M-1ラジオ」 野田クリスタルの“優勝予言”
ABCラジオにて放送中の「M-1ラジオ~〇〇のチカラ~」。歴代M-1チャンピオンがパーソナリティを務め、M-1現役出場者、M-1卒業芸人、M-1裏方スタッフたちと様々な目線で「M-1グランプリ」について熱く語る。
12月24日放送の#7は、過去にパーソナリティを務めた笑い飯の哲夫さんとマヂカルラブリーの野田クリスタルさんの2人でお送りする。生放送に立ち会った構成作家の瓶底めがねが、生放送までの話や収録現場の様子を綴る。
今回は、初めての生放送。12月24日クリスマスイブであり、M-1の決勝戦当日。午前11時、ABCラジオ東京支社に集合したときからスタッフ全員が緊張感を抱いていた。
番組としては最終回となるが、そんなことよりもM-1の決勝が控えていることや数多くの制約を抱えた中で初の生放送をすることに全員の意識が向いていた。というのも、もともとは事前収録の予定だったが、数週間前に生放送することに決まった。
普段よりも綿密に話し合いを重ねて台本製作に取り掛かっていたが、生放送は生き物のようなものなので、どうなるかはわからない。
哲夫さんと野田さんが到着。早速、打ち合わせをすることになったが、触れることができない事柄が多く、打ち合わせというよりも注意事項を読み上げているような印象だった。お二人がその状況をイジることで円滑に進み、打ち合わせは終了。お二人を信頼しているので不安はなかったが、申し訳なさを感じるまま生放送はスタートした。
始まってみると、そんな感情もすべてを吹っ飛ばしてくれた。「緊張と緩和」とはよく言ったもので、さっきまで顔がこわばっていたスタッフ全員が爆笑していた。
台本上では「運のチカラ」だけでなく、「コメントのチカラ」「優勝のチカラ」というテーマもあったが、台本通り進める必要なんてない。面白ければいい。
ここからは、お二人の出番順に関するやり取り。
野田:笑神籤(えみくじ)が始まってから、割とトップバッターが楽になったかなってイメージですね。トップバッターがウケ出したんですよ。
哲夫:わかる!ほんまにそう!
野田:それまでトップバッター、めっちゃしんどかったじゃないですか。笑い飯さんもトップバッターのときありましたけど。
哲夫:2回やったんかな、トップ。2001年の一番最初が、トップバッターで中川家さんがやらはって優勝したから。諦めてはないんやけど、越されていくやんか。点数越されていく辛さがな。
野田:トップバッターがきついっていうのが、視聴者に伝わっていないと思うんですよ。トップだってウケるし、それこそ中川家さんが優勝しているし、準備期間があるんだから変わらないだろって思われていたのが、笑神籤によって(トップバッターの難しさが)より伝わったと思うんですよ。場の空気も整ってないだろうっていうのが伝わったおかげで、ウケるようになっている感じがあるんですよね。今年も、そろそろトップバッター優勝あってもおかしくないなって。
哲夫:時代的にも。(中川家さんが優勝したのが)2001年から、もう2023年やからね!
野田:ぼちぼち、(トップバッター優勝が)あってもおかしくないですけどね。
令和ロマンのトップバッター優勝を予言するような、野田さんのコメント。髙比良くるまさんの優勝後のコメントを聞いていても作戦勝ちのような見事な優勝だが、トップバッターという出番をどう捉えていたのか、いつかこの番組で本音を探ってみたい。
一旦今回で最終回となるが、スタッフ一同シーズン2として戻ってきたいと思っている。その際は、「M-1グランプリ」とともに楽しんでいただきたい。
「M-1ラジオ~〇〇のチカラ~」は、YouTube「M-1グランプリ」公式チャンネルで配信中
(瓶底めがね)