トップバッターの令和ロマンは登場シーンから“主人公”だった… “さや香の2本目”の衝撃も冷めやらぬ『M-1グランプリ』全ネタをもう一度

©M-1グランプリ事務局

漫才日本一を決める『M-1グランプリ』が24日行われ、芸歴6年目の令和ロマンが見事第19代王者に輝いた。ネタ順1番目からの優勝という2001年の中川家以来の離れ業をやってのけた令和ロマンだが、2人が見せた“圧倒的なスター性”“主役感”はお笑い新時代の到来を予感させるものとなったようだ。

今大会には過去最多となる8540組がエントリー。決勝には、真空ジェシカ、令和ロマン、ダンビラムーチョ、くらげ、モグライダー、ヤーレンズ、マユリカ、さや香、カベポスターの9組に加え、敗者復活戦を勝ち抜いたシシガシラの10組が進出した。

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令和ロマンはくじにより出番順1番目に登場。『M-1グランプリ』におけるトップバッターは、まだ会場の空気も暖まり切っておらず、審査員も先のことを考え高得点をつけづらいということもあって不利と言われている。しかし令和ロマンは緊張を見せることなく、舞台に登場するせり上がりの時点から小ボケをかますなど終始自分たちのペースで漫才を進める圧巻のステージを見せる。

終わってみれば、審査員全員が90点以上をつける高得点。中川家の礼二が「ここ数年のトップバッターで一番すごかった」と絶賛し、海原ともこも「トップということを忘れるくらい、会場を巻き込んでいた」と唸った漫才で、全体3位で決勝ラウンドに駒を進めた。

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ヤーレンズ、さや香と争った決勝ラウンドでも1番手でネタを披露した令和ロマンだったが、ここでも序盤で観客の心を掴むと、審査員による最終投票で4票を獲得。見事王者に輝き、賞金1000万円を手にした。

29歳の高比良くるま、30歳の松井ケムリによる令和ロマンは、今回の決勝進出コンビの中でも最若手となる。しかもトップバッターで優勝したのは初代M-1王者・中川家以来、22年ぶりの快挙だ。それでも令和ロマンは「リハーサルでも1番をひいていたので雰囲気はあった」と振り返るなど余裕の表情。優勝が決まった瞬間も涙を見せることなく、「(ファーストラウンド3位の悔しさを晴らすため)来年も出場したい」と連覇への意気込みを語るなど、“ここからが始まり”とでも言わんばかりにどっしり構えていた。

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優勝会見でも自ら仕切ろうとするなど落ち着きとマイペースさを見せた令和ロマンに、先輩芸人たちも「いい意味でふてぶてしい」と驚きを隠せない様子。2人がこの日終始見せていた立ち居振る舞いにSNSでも「スター性がすごい」「トップバッターからもう主役出ちゃった!って感じ」「肝が座りすぎていて人生2周目のよう」といった書き込みが多く上がっていた。 毎年様々なドラマを生んでいる『M-1グランプリ』

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今年は令和ロマンの「主人公感」に加え、優勝候補と目されたさや香の「衝撃の2本目」も大きな話題となった。実力派コンビが1本目で見せたハイテンションのしゃべくり漫才は、審査員の山田邦子が98点をつけるなどファーストラウンド1位のハイスコアを叩き出す。しかし決勝ラウンドで見せた2本目は、新山本人が「客席にゼロ笑いの人がいた」と振り返ったほど挑戦的なネタ。新山いわく「1年前から決めていた」という2本目など『M-1グランプリ』2023の全ネタは動画配信サービスTVerで無料配信中だ。

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1本目に98点をつけた山田邦子が「2本目は全然よくなかったね!」さや香の衝撃の2本など『M-1グランプリ』全ネタをTVerで無料配信中

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