三大欲求に素直に生きる価値観と、性別で自分や他人を縛らない村田の立ち居振る舞いから“モテ要素”も明らかに…!? >『こういうのがいい』第7話

©️ABCテレビ

恋愛はしばらくお休みしたいけど、セックスはお休みしたくない。でも、セフレほどドライな関係はちょっと嫌だなー。そんな価値観がぴったり一致した、村田元気(西山潤)と江口友香(田中美麗)の、したい時にしたい事をする「フリフレ(フリーダムフレンド)」関係を描くドラマ「こういうのがいい」。いよいよ大詰め(といっても特に大きな事件が起きないゆるさがこのドラマの魅力だが)の第7話のエピソードは『偉いぞ!伊藤君』と『知らないほうが幸せなこともある』だ。

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友香に思いを寄せるバイト仲間の伊藤寿哉(青山凌大)は、たまに客としてやってくる村田と友香のただならぬ雰囲気が気になり、頭の中が妄想でいっぱいだ。そんな伊藤を目で追いかけているのが、バイト仲間の川瀬愛(大谷凜香)。伊藤がそれに気付いているのかどうかは不明だが、「少し目線を変えてみるか…」と、愛に話しかけ、2人は流れで食べ放題の店に行くことに。

大好きな伊藤とのデートの約束に小躍りしている愛も、初々しいやり取りもとっても可愛らしい。その一部始終を観察していた友香は、さっそく2人のデート風景を、待ち合わせ→手繋ぎ→キス→ベッドインまで妄想し、「恋は恋で、良いもんだよねぇぇぇぇ〜!」と悶えながら大興奮! だが、「まあ、それが楽しいと思えるうちはいいのだが」とすぐに冷静になるくらいには、恋愛に懲り懲りの友香であった。

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第7話では、村田の長所(モテ要素)がたくさんクローズアップされている。友香に借りた服を返す際、感謝の気持ちを伝えるためにちょっとしたお菓子を添える。「女物(の服を)着てるムラタングが変に思われてたら悪いことしたかなぁ…」と心配する友香に「心配無用よ」「男が女物着てようが、女が男物着てようが、どっちでも良くね?」とサラッと返す。

かと思えば、女性への気遣いもできてしまうのだ。オフィスで隣に立っていた江口徳子(冨手麻妙)のお腹が鳴ったら、自分のお腹が鳴ったことにする。その後の徳子、先輩の拝島(ほしのディスコ/パーパー)、部長の今下伊好(岸明日香)とのランチ中の会話では、徳子から「(伊好の‟部長モード”が)素敵ですよね」と共感を求められると、独自の見解も付け足して「素敵だと思います」と同意する。性別で自分や他人を縛らないのに、女性に優しい。このバランス感覚の良さは、もはや尊敬の念を抱く次元である。

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人間の3大欲求のひとつ、「食欲」に関係する描写も楽しい回だった。セックス前の腹ごしらえをしに行くことになり、村田が「準備してくるから待ってて」と立ち上がりながら、友香の頭を軽くポンっと触るシーンが絶妙だった。いわゆる様式美の「頭ポンポン」とはまったく違う、友愛の証。なんならソファをまたぐときの支えに使っただけかもしれない。このなんてことのないスキンシップを引きのカットで撮ることで、2人の「こういうのがいい」関係性を日常の風景としてさりげなく切り取っている。

正常位を交互に決めた後、定食屋で部活終わりの高校生のようにもりもり食べる友香。立位の「鯉の滝登り」で交わった後は、前菜(カレー味のカップ麺)をある程度食べたところで塩むすびとパルメザンチーズを投入してかき混ぜ、「これがメインディッシュ!」と満面の笑みを見せる。

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そして友香は因果応報に直面する。「ももんば」(覆面のキャラデザインが最高!)としてゲームの実況配信中に、「太ったような気がする・・」というコメントが付いてしまったのだ……! どんなに「セクトレ(セックストレーニング)」をしたつもりでも、あれだけ食べたらさすがに太るということか(村田からもらったお菓子も食べただろうし、そういえば第6話では姉・徳子が買ってきた大量のハンバーガーも食べていた)。タイトルの『知らないほうが幸せなこともある』は、妹と村田の仲が気になって仕方がない徳子への戒めか? それとも友香にとっての体重か?

次週の第8話でいよいよ最終回を迎えるこのドラマ。どんなソフトランディングを見せるのか、まったりと見守りたい。

<文・須永貴子>

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