「M-1ラジオ」会議でボツになった幻の回と、緊張感漂うスタジオの空気を変えた笑い飯・哲夫の一言
11月12日にABCラジオで放送がスタートした「M-1ラジオ~〇〇のチカラ~」。歴代M-1チャンピオンがパーソナリティを務め、M-1現役出場者、M-1卒業芸人、M-1裏方スタッフたちと様々な目線で「M-1グランプリ」について熱く語る。「M-1ラジオ~〇〇のチカラ~」は、YouTube「M-1グランプリ」公式チャンネルにてアーカイブ配信中。
11月12日放送の#1、11月19日放送の#2は笑い飯の哲夫さんがパーソナリティを務める。収録に立ち会った構成作家の瓶底めがねが、収録・放送までの話や収録現場の様子を綴る。
8月下旬、このラジオ番組のお話をいただいた。そこから番組に関する会議を重ねていく中で、「M-1グランプリ」というプロジェクトの規模の大きさ、プロジェクトに携わっている人の多さを実感する。携わっている人にはそれぞれの視点があり、プロジェクトは数多くのチカラで形成されている。そこから、番組タイトルの副題は「○○のチカラ」となった。
番組タイトルが決まると、具体的にどんなチカラをテーマにするかという話し合いに進んでいく。
今後使う可能性のあるテーマは挙げることはできないが、会議の段階で案として出たもので言えば、「食のチカラ」をテーマにし、M-1決勝大会の楽屋弁当やケータリングを用意しているスタッフ、決勝大会の打ち上げ会場として利用されている飲食店の店員さん、さらには毎年どん兵衛を巡り話題になる金属バットのお二人をゲストに迎えるという案。
さすがに、集められたゲストたちが困るだろうということで即却下となった。
パーソナリティ、テーマ、ゲストが決定し、ついに収録日。11月6日の早朝。大阪・福島にあるABCラジオでの収録だったが、前日5日に阪神タイガースが38年ぶりの日本一を成し遂げたことで、関西全体に熱気が残っていて異様な雰囲気だった。
初収録ということもあって、スタッフの間に若干の緊張感が漂っていた。出演者の中で一番乗りは、スーパーマラドーナの武智さん。しかし、すぐにお手洗いに行ったため、直後に到着した笑い飯の哲夫さんを待たせる形になってしまった。なかなか戻ってこない武智さんについて哲夫さんが「あいつ、う〇こか?」と言ったことで、全員の緊張感がほぐれて収録がスタート。
トークの中でM-1の歴史を振り返ると、哲夫さんの凄さを改めて実感する。9年連続決勝進出、史上初の100点満点、ラストイヤーでの優勝。
そして、スタッフが事前に用意していた資料の情報量を遥かに超える知識が頭に入っている「Mおじ」こと武智さん。
第1回の放送をこのお二人と迎えることができて、本当に良かった。
これ以上の放送内容は書かないので、YouTubeで聴いてもらいたい。
そして、#2では8年連続で予選のMCを務めているヘッドライトのお二人が加わり、さらにディープな内容に…。
(瓶底めがね)