コロナや災害に負けない70歳男性の夢…蛍が輝く『ポツンと一軒家』に感動の人間ドラマがあった
宮崎の山奥にポツンと佇む一軒家。そこは民家ではなく、子どもたちのための自然体験施設だ。所有者の70歳男性は、夏になると山一帯が光るほど無数のホタルが見られるこの地に魅了されたという。彼がコロナ禍や災害などに負けずに義姉や仲間たちと協力し、新たな夢に向かって励み続ける姿にグッとくる。
50歳前まで千葉県で働いていた70歳男性は、22年前に故郷・宮崎に帰ってきた。そのきっかけは、独り身の母親と同居していた兄が死去したからだ。もともと山暮らしに憧れていた70歳男性が、実家近くの土地を購入して別荘として建てたのが“ポツンと一軒家”の始まりだった。
70歳男性いわく、この土地では夏になると「山が光って見える」ほど何千匹もの蛍が飛び交うのだそう。彼と義姉は、「こんな世界があるというのを、みなさんにも知ってほしい」という思いから、ポツンと一軒家を増築して宿泊ができる自然体験施設に変えていった。ここには手作りのウッドデッキやピザ窯、立派なキッチンや風呂、ベッドがあり、時期によって蛍の観察会や植樹祭といった自然体験イベントが楽しめる。
以前は多くの子どもたちが集まった自然体験施設だが、コロナ禍以降は閉鎖中だ。いつでも宿泊客を迎え入れられる状態に見えるが、2022年の豪雨で発生した土石流によって水道が使えないため、再開時期は未定らしい。それでも70歳男性と義姉、自然体験施設の建設に関わった仲間たちは、いつでもイベントが開催できるように土地を定期的に整備している。
さまざまな困難がありながらも、まだまだやりたいことが尽きないという70歳男性。そんな彼には、「どうしても叶えたい夢」がある。それは、山の中の巨大な樫の木を利用したツリーハウスの建設だ。完成イメージ図を片手に、「子どもたちが森の中で遊べる場所が必要かなと思って」と、70歳男性は微笑んだ。主役は子どもだが、スロープを設けて高齢者や障がい者にも優しいツリーハウスにしたいそうだ。
70歳男性の夢のツリーハウスが多くの人たちで賑わうのが待ち遠しくなるVTRは、11月5日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』で紹介された。動画配信サービスTVerでは、同放送回を無料配信中だ。
「山が光って見える」ほど何千匹もの蛍が飛び交う自然体験施設。絶景が眺められる風呂やベランダ、おいしい窯焼きピザが最高! 所有者の70歳男性の人間ドラマに感動し、彼の夢を応援したくなるバラエティ番組『ポツンと一軒家』を無料配信中