脳卒中で倒れた夫、妻に「俺よりはちょっと長生きして」 『ポツンと一軒家』お見合い婚夫婦の愛が沁みる
雪国・山形県の山の中にポツンと佇む一軒家。そこでは、お見合い結婚をした70歳の夫と65歳の妻が仲睦まじく暮らしている。子どもや孫に恵まれて幸せな夫婦だったが、5年前に夫が脳卒中を発症したという。体に麻痺が残る夫と、彼を献身的に支える妻の夫婦愛と、彼らの「何気ない幸せが詰まった暮らし」が心に沁みる。
夫婦が暮らす“ポツンと一軒家”は、冬の時期に2メートル以上も雪が積もる山の中にある。ここは、代々米農家である夫の実家だ。夫婦は10年前に稲作を辞めて、今ではその田んぼでワラビやニラを栽培している。
お見合いで出会った夫婦は、夫が当時27歳で妻は21歳だった。1年間の交際を経て結婚した2人は、やがて3人の子どもに恵まれることに。当時の夫は、農家の仕事をして冬場は遠方へ出稼ぎに出かけ、妻も麓町で仕事をしたという。ちなみに現在、子どもたちは全員独立し、夫婦にはかわいい孫が3人いる。
山の中での結婚生活はずっと平穏だったが、夫が65歳の時に思わぬ出来事が起きた。家族のためにずっと頑張ってきた彼が、ある朝に脳卒中を発症して倒れたのだ。なんとか回復した夫だったが、現在は後遺症で少々呂律が回らないほか、右半身には麻痺が残り、「自分の考える通りに体が動かない」ともどかしく感じているという。それでも夫は、リハビリを兼ねて毎日できる限り体を動かしており、妻はそんな彼を献身的に支えている。
お見合い結婚から42年……。互いによく働いて支え合ってきた夫婦は、「この先、何かやりたいことは特別ない」そうで、「こんな生活が維持していけたら良いと思います」「現状維持が一番良い」と笑顔だ。
そのうえで夫は、自分を支えてくれる妻に感謝して、「俺よりはちょっと長生きしてもらいたい。それが希望だな」と語った。少々恥ずかしそうな彼に加え、「じゃあ、何日かは長生きしよう」と返した妻にもホッコリした視聴者は多いだろう。夫婦のやりとりは、「何気ない幸せが詰まった暮らし」を物語っていた。
山形県の山奥で暮らすお見合い婚夫婦が紹介されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』2時間スペシャル(10月15日放送)は、動画配信サービスTVerで無料配信中。同番組で紹介された、高知県の山奥で暮らす夫婦の深い愛と絆の物語にも感動するはずだ。
脳卒中で倒れた夫「俺よりはちょっと長生きしてもらいたい」 妻「じゃあ、何日かは長生きしよう」 特別なことは望まずに、2人揃って現状維持が一番と語るお見合い婚夫婦。何気ない幸せを噛みしめる夫婦にあこがれるバラエティ番組『ポツンと一軒家』を無料配信中