あのチケットが1枚30万円でファン怒り心頭 「悪徳転売ヤー撲滅対策」はあるのか
一般販売で即日完売したあの人気チケットが、なんと1枚30万円で転売されていた! 中には、一般販売価格の約40倍の価格で売り出されているケースも……! こうしてファンを悲しませる、悪徳転売ヤーを撲滅する方法はあるのか?
高額転売で最近問題になっているのは、10月18日から開幕するプロ野球クライマックスシリーズ(=CS)ファイナルステージ・阪神タイガース戦の観戦チケット。一般販売で即日完売した1枚8000円のチケットが10万5000円で、1枚1万4000円のチケットが30万円でチケット仲介サイトに出品されているのだ。中には、一般販売価格の約40倍もの価格で売り出されているチケットも……!
SNS上では、「CSのチケットが取れんかったのが悲しい」「一番の対策は転売価格で買わないこと 転売ヤーの思う壺」といった阪神ファンの怒りの声が多い。こうしたチケットの高額転売は、野球をはじめとするスポーツに留まらず、アーティストのライブや舞台においても問題になっている。
対策として2019年6月から施行された「チケット不正転売禁止法」が有効に見えるが、実は抜け穴が多い。弁護士の河西邦剛氏いわく、この法律で取り締まることができる対象者は「不明確で基準がなくて曖昧」なため、摘発人数は年間わずか10人程度だという。また、不正転売チケットの買い手が基本的に処罰されず、かといって制限を強くすると憲法を犯す恐れがあるため、法改正が難しいのもやっかいだ。
世の中のニーズ的に、転売そのものをなくすことは現状難しい。それでは、この問題はどうすればいいのか? 河西氏は、「転売ヤーではなく、興行主に利益が入る公式の転売仲介サイトを流通させる」という、不正転売を合法転売にする方法を紹介した。ちなみにこの方法は、アメリカの2次転売モデルの一例だという。システム導入のコストや、「一律平等」を望むファン心理を考慮する必要はあるが、合理的な解決策ではある。
チケットの高額転売に関する問題は、情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』10月14日放送回で詳しく紹介された。動画配信サービスTVerで無料配信中の同放送回では、パレスチナ・ガザ地区を拠点とするイスラム組織「ハマス」とイスラエルが戦争状態になっている問題や、季節外れの流行で感染者が急増しているインフルエンザについても学べる。
逆転の発想で不正転売を合法転売にすれば問題解決? 転売ヤーを撲滅し、興行主に還元されるなら高額チケットの販売はファン的にアリ? チケットの転売問題について紹介された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』を無料配信中