全治8カ月の大ケガに涙、それでも踊りたい…「夏は無理」と言われた高校生が挑んだ最後の舞台
第14回全国高等学校ダンス部選手権「DCC」で11年ぶりの日本一を目指す久米田高校(大阪)には、どうしても最後の舞台に立ちたい3年生がいた。昨年12月、全治8カ月の大ケガを負った草野虹心(にこ)さん。それでも、仲間と踊ることを諦めてはいなかった。
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昨年12月、草野さんはリフトの練習中に落下。左ヒザ前十字じん帯断裂と半月板損傷という全治8カ月の大ケガを負った。高校3年生にとって、残された大会はわずか。夏の大会を諦めるしかないと言われるほどの状態だった。
それでも草野さんの母・麻衣子さんは「踊れる想像しかなくて」と、娘が再び舞台に立つ姿を信じていた。「積み重ねていって頑張ってたら、きっとダンスの神様は見てるから出れるよ」と励まし続けたという。
草野さん自身も、仲間と最後の舞台に立つためにリハビリを続けた。焦る気持ちを抑えながら一歩ずつ体を戻していく日々。もう一度仲間と踊るため、復帰へ向けて歩みを進めた。
そんな自分の姿を重ねたのが、久米田高校が作品のテーマに掲げた日本神話の神・荒神(すさのお)。どん底から這い上がるその姿に、ケガから復帰を目指す自身を重ねていた。
久米田高校が目指していたのは、11年ぶりの日本一。その舞台に立つには、ケガから復帰するだけでは足りなかった。大会に出場できるのは選ばれた33人。草野さんの前には、選抜オーディションというもう一つの大きな壁が待っていた。
「日本一になりたい」と言うことは簡単でも、本当にその場所に立てるのは、そこへ向かって努力を積み重ねた者だけ。チーム内の厳しい競争の中で、草野さんは再び自分のダンスと向き合った。そして、選抜メンバーの名前が読み上げられる。草野さんは見事メンバー入りをつかみ取る。
そして――全治8カ月と診断され、一度は夏の大会を諦めるしかないと言われたところからたどり着いてみせた決勝大会。長いリハビリの末につかんだ最後の演技を、草野さんは仲間とともに最後まで踊り切った。
久米田高校は11年ぶりの日本一には届かなかった。それでも、一度は失いかけた高校最後の夏。草野さんは、全国の舞台でその夏を終えた。
なお、草野さんが全治8カ月の大ケガから復帰し、仲間と最後の舞台に立つまでの道のりは、9月6日に放送された『2分30秒にかけた夏 〜DCC 第14回全国高等学校ダンス部選手権〜』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で紹介された。












