『探偵!ナイトスクープ』18年連れ添った愛車「ラッピーちゃん」ワンピースの名シーンを再現して最後を見送りたい…!
『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)に、熊本県の姉妹(24、20)から依頼が届く。依頼者が物心ついた時からずっと家にいた車の「ラッピーちゃん」。語り尽くせないほどの思い出があり、もはや家族の一員だ。そんなラッピーちゃんも18歳になり、ハンドルが重くなり、維持するのが難しくなってしまった。家族で最後のドライブもしたが、父親がどうしてもお別れに踏み切れず、敷地に停まったままになっている。雑草が巻き付き、バッテリーも上がり、ラッピーちゃんは動けなくなってしまった。このままにしておくのは良くないと、家族みんなが思っている。そこで依頼者は、アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する、長年乗り続けた船が仲間に見送られるシーンのようなお別れができないかと考えた。家族みんなでラッピーちゃんに「ありがとう」と伝え、見送ってあげたい。そのために、父の背中を押してほしいというのが依頼内容だ。

真栄田賢(スリムクラブ)探偵が向かった先は、依頼者姉妹の父親が暮らす沖縄だ。青い空の下、長女に聞き取り調査を開始する。彼女が探偵に提出した証拠写真の数々は、ラッピーちゃんと共に写っている3人きょうだい(姉妹と弟)の成長記録になっていた。長女の依頼文にあるように、ラッピーちゃんが「愛車」を超えた「家族」であることは一目瞭然だ。

探偵が「サッカーと出会わなかった長友みたいな」と例えたお父さんに連れられて、ラッピーちゃんに会いに行く。草が生い茂った敷地にポツンと停められたその姿を見て、「悲しい! かわいそう!」と嘆く探偵。なんと2年間もここに停めているというラッピーちゃんを、父が「ごめんねえ」と優しく撫でながら、「正直、寂しさが先に来るので」と手放せない理由を語る。だが、この状態がラッピーちゃんにとって良くないことも自覚しているという。


まずは車体に絡みついた雑草を刈り取ったところで、自動車整備士さんが合流する。整備士さんが「完全に放置車両」と認定したラッピーちゃんは、バッテリーが上がっているためリモコンキーが反応しない。整備士さんがプロの技でボンネットを開けてみると、エンジンルームも蔦だらけになっていた。


新しいバッテリーと入れ替えると、エンジンがかかった! ラッピーちゃんが「生きていた」とわかった途端に父親から喜びの涙が溢れ出す。

カーナビも作動し、カーオーディオからはサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」が流れてくる。ラッピーちゃんはどうやらご機嫌らしい。思い出のアルバムをなぞるように「ラッピーちゃん、ハウステンボス連れてって」と声をかけると、「音声が検出されませんでした」とあの頃と同じ返事を聞かせてくれた。ラッピーちゃんの復活を喜ぶ父に、探偵が「大丈夫?」「お別れできる?」と問いかける。父は一瞬言葉に詰まってから、「はい、その覚悟で」と表情を固くした。

ラッピーちゃんを眺めのいい場所へレッカーで移動して「最後の洗車」をしていると、依頼者姉妹の次女が到着。3人で拭き掃除をした後は、シートを倒して姉妹が子どもの頃のように寝転がる。3人でラッピーちゃんについて語り合い、「ぶつけてごめんね」(長女)、「あなたはまちがいなく本田家の一員だ!」(父)など、思い思いのメッセージをボディに書き込んだ。


いよいよ別れの時がやってきた。夕暮れの海上を、ラッピーちゃんを乗せた貨物船が出航する。すると父が突然、「ラッピーちゃんからの想いって、今しか伝えられないと思うんですよ」と言い出した。ラッピー「へ」のではなく、ラッピー「から」の? 困惑する探偵に、父が「僕はラッピーちゃんになりました」とまさかの宣言! 父はラッピーになりきって、家族への手紙を書いていたのだ。

「本田家のみんなへ 泣かないで」と、手紙を読み上げ始めた途端に父が嗚咽する。手紙には、「パパやみんなが洗車してくれるたびに、気持ちよくてハンドルも軽くなっちゃったこと、ちゃんと気づいてくれててありがとう」など、家族との数々の思い出が、ラッピーちゃん目線で美しく綴られている。書いたのは父、読んでいるのも父。この自作自演で誰よりも号泣しているのも彼自身だ。

どんどん小さくなっていくラッピーちゃんに、「大好きだよー!」「一緒におでかけできて楽しかったよー」と叫ぶ次女と長女。父もそれに続いて「ごめんねー! ありがとう! 大好きだよお〜!」と絶叫し、激しくむせび泣いている。探偵が「おたくのお父さん、子どもより泣くな」と感心しているが、たしかに人前でここまで泣きじゃくる成人男性は珍しい。しまいには泣きすぎて「頭が痛い」と言い出した。

感動作のはずが、泣き虫父さんに探偵や娘たち、スタジオも大爆笑してしまったこのVTRは、9月4日に放送された『探偵!ナイトスクープ』で公開された。



