『探偵!ナイトスクープ』「今まで男の子として育ててくれてありがとう」性別適合手術を受ける前に…本当の自分の姿を母に打ち明けたい!
『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)に28歳の会社員から依頼が届く。依頼者は体が男性、心は女性のトランスジェンダーで、翌月に性別適合手術を受けることが決まっている。それは依頼者が自分らしく生きていくための大きな一歩なのだが、自身が「性同一性障がい(性別不合・性別違和)」であることも、手術をすることも、母親にまだ伝えられていない。女手一つで育ててくれた優しい母親を傷つけたくなくて、実家で暮らした27年間は、男性のふりをして過ごしてきた。だが、母親に嘘をついたまま手術を受けるのは一番の親不孝ではないかと感じており、心にずっと大きなトゲが刺さっているようで苦しいという。「手術の前に本当の自分の姿を打ち明け、“今まで男の子として育ててくれてありがとう”と感謝の言葉を伝えたい。カミングアウトする前に、トランスジェンダーとして家族に打ち明けた経験のある方や、それを実際に聞いた親御さん側のリアルな気持ちを聞かせてほしい。母親の心に一番寄り添える方法を知りたいので、その手助けをしてほしい」というのが依頼内容だ。

石田靖探偵の前に現れた依頼者は、着ぐるみのヘッドを被っている。「素顔を見せることで、家族に迷惑がかかってしまう心配があるから」という理由だ。

探偵が7人の当事者を招集した。そこには「男性的な肉体と決別する前に夢の140キロ速球が投げたい」(2023年11月3日OA)に登場した親子も座っている。

依頼者の「カミングアウトをする時に何から伝えたか」と「カミングアウトをして良かったこと」という質問に対し、7人がそれぞれの体験談を語っていく。最初は怒りの反応を見せたものの、今は「言われない方がショックやったやろうな」と穏やかな表情で語る父親もいた。依頼者は皆さんの話を聞いて「泣きそう」と感極まり、「がんばる」とつぶやいた。

一年ぶりに帰郷し、母親と二人きりで向かい合う。だが、「何から喋ればいいかわからない」となかなか切り出せない。我が子が自分から打ち明けるまで、静かに待ち続ける母。そして2時間が過ぎた頃、依頼者が「あのね、ママに隠れてやっていたことがあって」と切り出し、女性ホルモン治療を受けていたことを打ち明けた。

そして、自分が性同一性障がい(性別不合・性別違和)であること、近いうちに手術したいと思っていること、そして「男の子として育ててくれてありがとう」という言葉を伝えた。

母親は「そうだったんだね。勇気を持って話してくれて、すごい、よかった」と、まったく動じずに受け止める。この日呼び出された理由について、もしかしてと予感していたそうだ。

別室で見守っていた探偵が入室し、「やったやんかあんた!」と依頼者の勇気を称賛した。嬉しそうな依頼者が、母親に「(自分の)顔を出すのってダメかな」と問いかける。母親は「心の準備はできてるし、受け入れてるから、大丈夫」と、我が子の背中を押した。

ヘッドを外した依頼者の第一声は、「めちゃくちゃ涼しい(笑)」。
後日、探偵局には、依頼者が晴々とした表情で手術の成功を報告する動画が届けられた。
このVTRは、8月28日に放送された『探偵!ナイトスクープ』で公開された。



