名門・関学アメフト部の胃袋を支えてきた西宮の人情町中華に密着! 名物は1kg超の「特盛り」チャーハン!
街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、安くてボリューム満点の中華料理が人気のお店を取材しました。
兵庫県西宮市、青い日よけが目印の「ハングリーウィッチ」は、1986年創業の中華料理店。近くに関西学院大学があることから、いつも学生たちでにぎわっています。
大きな唐揚げが5個にスープもついた定食(ライス大)が950円、ご飯の上に大きなトンカツがのった中華風カツ丼が850円など、どのメニューもボリュームがあるうえに1000円を切る安さ。関学生は「めっちゃお得で学生の味方」と喜び、留学生も「オイシイデス」「オナカイッパイ」と満面の笑みです。
店を営むのは、店主の榊重幸さん(69)(※「さかき」は、木へんに神)と妻の一代さん(68)。「ハングリーウィッチ」という店名は、お子さんが幼いころに使っていた英語教材にあった言葉だそう。直訳すると「はらぺこ魔女」。風変わりな店名ですが、直感で決めたそうです。
料理の仕込みは毎朝8時から始まります。唐揚げ用の鶏もも肉は一度に18kgも仕込みますが、「3日くらいかな、早いときは2日でなくなる」と重幸さん。肉を大きめにカットするのは、食べ盛りの学生さんに満足してもらうためで、いつも「多め」を意識するうち、料理も器も「だんだん大きくなっていった」そうです。
重幸さんは宮崎県出身。集団就職で大阪に出てきたものの数カ月で退職し、友人宅に居候していたところ、隣の中華料理店の大将から「うちでとりあえず働け」と誘われたのが料理人になったきっかけだそう。30歳で独立し、このお店を開きました。
【動画】榊さん夫婦は、重幸さんが23歳、一代さんが22歳のときに結婚。オープン時から二人三脚で「ハングリーウィッチ」を盛り立ててきました。
仕込みが終わると午前11時半すぎ。開店時間の12時までにはまだ少しありますが、お腹を空かせた学生たちのために、重幸さんはもう店を開けます。すると、5分も経つとお客さんが入り始め、お昼ともなれば続々と! 注文がどんどん入り、厨房は大忙しです。
そんななか、見るからにたくましい学生さんが「スタチャ」の「特盛り」をオーダー。人気メニューのスタミナチャーハンの「大盛り」のさらに上をいく「特盛り」ということらしいのですが、一体、どんなメニューなのでしょう?
まもなく出てきた「特盛り」は、その量なんと1kg超!「バリうまいっす!」と頬張るのは、甲子園ボウル歴代最多34回の優勝を誇る関学の名門アメフト部「FIGHTERS」の選手たち。「ハングリーウィッチ」の安くてボリュームのある料理が「僕たちの体作りにもいかされています」と笑顔を見せます。
定休日は土曜日。榊さん夫妻はそろってジムに出かけます。運動を始めてから体調がよくなったそうで、毎日元気に働くためにもこの週1回のトレーニングは欠かせないそうです。
1時間の運動を終えると、そのまま1週間分の食材の買い出しに。ジムで体をほぐしたばかりなのに、さっそく大量の野菜を運ぶ重労働をこなします。これでは体を休めるヒマもありませんが、「家にいてもゴロゴロするだけ。動いてる方が調子いい」と一代さんは笑います。
別の日の夜、再び「ハングリーウィッチ」にお邪魔しました。カウンターでビールを楽しんでいたのは、初代アルバイトだった西村尚さん。40年前、働いていた当時は大学生でしたが今は61歳。バイトの“まかない”のおかげで「お酒と食べ物には不自由したことない」と学生時代を懐かしみます。
そんな西村さんはもちろん、数え切れないほど多くの学生たちの青春と食欲を支えてきた「ハングリーウィッチ」は、腹ぺこのみんなを満腹に、そして笑顔にする魔法のような人情食堂でした。
「実録!人情食堂」は、2026年3月2日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。


















