『探偵!ナイトスクープ』小児がんで亡くなった6歳の娘の匂いを再現して欲しい! 登場したのは「絶対嗅覚少女」!?

探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)に、山口県在住の男性(38)から、娘のちあちゃんに関する依頼が届く。”ちあちゃん”こと娘の「チアキ」は3歳のときに小児がんが見つかり、3年に及ぶ闘病生活を経て6歳で天国へと旅立った。ご両親はちあちゃんの匂いが残っていた枕をビニール袋に入れて保管していたが、2年の歳月によりちあちゃんの匂いが感じ取れなくなってきてしまった…。この夏に次男が生まれ、育児に追われて娘を思う時間が少なくなりそうで寂しいし、何より娘の匂いを忘れてしまうのが怖い。依頼内容は、枕に微かに残っているかもしれないちあちゃんの匂いを再現してほしいというものだ。

真栄田賢(スリムクラブ)探偵がまず調査したのは、ちあちゃんがどういうお子さんだったのか。ご両親が涙ながらに語るちあちゃんは、「家族にとって太陽のような存在」「優しい」「絵が上手」「嘘がつけない真面目な性格」「いつも家族全員に手紙をくれた」「弟思いのお姉ちゃん」(母親が話している途中で涙ぐむと、遊んでいた長男がハンカチで涙を拭いてあげる光景にズキュン…!)。依頼者が、ちあちゃんの「気球に乗りたい」という夢を叶えてあげられなかったことを悔いていることも明らかに。

次の調査は、ご両親が保管した「ちあちゃんの匂いが残っていた枕」の状態だ。真栄田探偵がチェックしてみるが、ご両親の言う「綿菓子のような甘い匂い」「ミルキー(な匂い)」「赤ちゃんの匂い」が感じられない。

そこで真栄田探偵と依頼者家族が頼ったのは、「探偵!ナイトスクープ」の香りに関する調査でお世話になってきた山本香料株式会社。山本社長と調香師がちあちゃんの枕の匂いを嗅いでみたところ、生地の匂いがメインになっていて、やはり甘い匂いは嗅ぎ取れないという。社長曰く「鼻には限界がある」が、真栄田探偵は「あの人」ならちあちゃんの甘い匂いを嗅ぎ取れるかもしれないと閃いた。その人物は、2024年9月20日の放送に登場した「絶対嗅覚少女」だ!

絶対嗅覚少女と母親が、お揃いの仮面を付けて現れた。「探偵!ナイトスクープ」出演を機に、「絶対嗅覚少女 KAGIWAKE YUU」としてYouTubeで活動しているという。

ご両親が固唾を飲んで見守る中、絶対嗅覚少女が枕の匂いを確認し、「匂いはあります」「いちごミルク系」と分析すると、依頼者の妻が「いちご大好きでした」と驚きの表情に。そういえばわんこのぬいぐるみにも、「いちごちゃん」と名付けていた! 絶対嗅覚少女が嗅ぎ取った匂いを山本香料で再現できるかもしれない!

探偵がかき集めたいちごミルク味のあれこれを、絶対嗅覚少女が嗅ぎ比べ、ちあちゃんの匂いに近いものを見つけ出す作業が始まった。ちあちゃんが集めていた「銀のエンゼル」が出たのは、天使になったちあちゃんが応援してくれている証拠かもしれない。

いちごオーレ、アイスクリーム、バニラなどの香りを組み合わせ、赤ちゃんの体臭のサンプルを制作し、そこからちあちゃんの匂いへと近づけていく。依頼者が「楽しみでしかないです」と、この日初めての笑顔を見せた。

数日後、真栄田探偵と山本社長が、完成した香料を依頼者のご自宅へ持参する。サンプルのクッションに仕込んでから依頼者夫妻に嗅いでもらったところ、「ちあちゃんぽい匂いが」「ちあちゃんがここに帰ってきてくれているような気がして」と涙がこぼれ落ちる。

いよいよちあちゃんの枕に香料を噴射。依頼者妻はまるでちあちゃんを抱きしめるかのように枕を抱きながら「もっと会いたくなっちゃった」と笑い泣き。依頼者は「(香料を)少し足したい」と追いちあちゃん。

ちあちゃんの匂いを感じながら生前の映像を見ていると、長男が近寄ってきた。次男も交え、一家が揃ったところで、ちあちゃんとの最後の会話を振り返る。腫瘍が脳に転移して頭が痛くてたまらないのに、「ちあちゃんは頑張っとるか?」と母親に聞いてきた。「頑張っとるよ」と返すと、ちあちゃんが「もうダメかもしれん」と初めて弱音を吐いたという。

ちあちゃんの夢だった気球に乗って、調査を締めくくる。ちあちゃんの匂いと共に気球に乗り込んで、「ちあちゃん愛してるよー」「生まれてくれてありがとう!」と、空にいるちあちゃんに愛を叫ぶご両親。気球を降りたお2人は、「白黒だった景色が明るく感じました」(父)、「前に進めそうです」(母)と、晴々とした表情を見せていた。

なお、この依頼VTRは、12月26日に放送された『探偵!ナイトスクープ』で公開された。

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