『響け!ユーフォニアム』第11話 「香織先輩にソロを吹いてほしいの。だから……」再オーディションのソロ対決を前に、優子が願ったことは……
誰もが納得する再オーディション。
滝先生の提案によって、雰囲気も改善された吹部メンバーたちは、練習にも集中するようになっていた。
オーディション以降、さらに孤立していた麗奈(CV:安済知佳)も、ともに再オーディションを受ける香織(CV:芽原実里)を含めたパートメンバーとご飯を一緒に食べられるようになるほど、部の空気は穏やかになっている。
しかし、ソロパート練習に勤しむ麗奈の音色を、影でじっと聴き入る優子(CV:山岡ゆり)は、心穏やかではない様子。
麗奈を探しに来た久美子(CV:黒沢ともよ)と出くわすと、腕を掴んで
「この音、どう思う?」
と詰め寄る。怯みながらも
「すごくいいと思います!」
「きれいだし、音も大きいし、ソロにふさわしいと思います!」
と答えた久美子に、意外にも優子は
「だよね……」
「1年でこの音って、ずるいよね。反則だよ……」
と呟くのだった。
優子にとって、香織はただの先輩ではない。
かつて、1年生である自分たちを無視する3年生に、後輩(2年生)であるにもかかわらず、態度を改めるよう直談判してくれた頼もしい“特別な先輩”なのだ。
そんな香織先輩の悲しむ顔を見たくない。
先輩の最後のハレの舞台で、ソロの音色を聴きたい。
諦めないでほしい。
だから———。
優子のそんな複雑な思いを見透かしたかのように、同級生の夏紀(CV:藤村鼓乃美)は
「余計なこと考えてないよね」
「言っとくけど、悲しむのは香織先輩なんだからね」
と釘を刺すのだった。
翌朝、登校した久美子は、教室にふたりきりでいる優子と麗奈を見つける。そこには、
「どうしても、香織先輩にソロを吹いてほしいの」
「だから、お願い!」
と、麗奈に頭を下げる優子の姿があった———。
12月13日(土)深夜に放送された『響け!ユーフォニアム』(ABCテレビ)第11話は、再オーディションのトランペット・ソロ対決回。香織を想う優子の健気な姿に、思わず涙してしまいそうになる。
今回それぞれが学んだのは、挑戦することだけでなく、“納得”することの大切さなのかもしれない。みんなが納得することはもちろん、当事者が納得することが一番だし、優子もそう。最後の涙もきっと、勝者が奏でる音色に納得したからこそ———。
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