鷲尾千尋アナ 「おは朝」で大注目! 入社5年目の生粋の関西人アナは、「まだ迷子なんです…」
ABCテレビに入社して5年目、現在『おはよう朝日です』に出演している鷲尾千尋アナウンサー。ライターでインタビュアー、ラジオパーソナリティも務める鈴木淳史が前編と後編に分けて、その人生を掘り下げていくことに。
いきなりインタビュー初っ端から飛び出した自分探しの迷子という言葉。でも、それは決してネガティブでマイナスなだけの意味合いでは無く、ポジティブにプラスに仕事をしていくための良き意味合いでもあった。ずっと関西で暮らしてきたからこそ、何よりも『おはよう朝日です』への強い気持ち、強い愛も感じられる。まずは前編をお読みください。

――入社2年目くらいの頃に一度ラジオでお世話になっていますが、あれから月日が経ち、今はキャリアを積まれた雰囲気がより出ていますよね。
えっ?! そうですか?! 髪型が変わっただけじゃないですか(笑)? 今は5年目の年次ですが、実力は追いついていないと実感しているので、意外な感想でした。私が入社した時の5年目の先輩は凄く背中が大きくて、大先輩だと思っていたんです。その年次に自分がいる実感はわいていないですね。このまま6年目突入で大丈夫なのかなと…。日々不安です。『自分らしくて良いんだよ』とか、『誰々みたいにとか考えなくていい』とか言われますけど、『自分らしく?』と考えてしまいますね。それは就活時代から変わりません。自分らしさを見つけてから、本当は入社したかったのですが。個性、何が秀でているか、まだ迷子なので探している途中です。中継で食べている私を観て、ディレクターさんが良い食べっぷりと感じてコーナーを作ってくれましたが、自分で自分の個性をまだ見つけてられていないですね。

――今の話を聴いても、充分に成長されていると思いますけどね。
それは有り難いですし、そうだとすれば、後輩の存在が大きいです。今、8人も後輩がいますし、『おは朝』では女性アナウンサーとして最年長ですから。私が先輩方の背中を追っていた様に、私もお手本になれる先輩にならないといけないので、毎日背筋は伸びています。特に、後輩たちが悩んだ時に相談しやすい空気を作ろうと意識していますね。でも、どっちかというと自分についてきてというタイプでは無いので、同じ歩幅で歩いていけたらと思っています。後輩のみんなに共通しているのは、しっかりとした軸を持っているところ。自分の意見を持ちつつも周囲との協調性も大切にしている姿、すごく尊敬しています。先輩方から積極的にフィードバックを受け、日々成長している後輩たちに、いつもいい刺激をもらっています。
――ずっと鷲尾さんは関西ですね。関西出身でも大学は東京であったり、就職するまで東京で暮らしていたというアナウンサーもおられますが、そのあたり違いなど感じられますか?
不思議なのが、みんな関西人みたいになるんですよ。私の主観ですけど、みんな雰囲気とノリが関西に寄ってくるんです。ずっと東京で暮らしてきたはずの小櫃アナウンサーなんか特にそうです(笑)。喜多ゆかりさん的な感じなのかも知れないですね!

――喜多さんは埼玉出身で入社して大阪に来られましたが、凄く関西の雰囲気とノリがありましたよね。
私は学生時代から『おは朝』の喜多さんを観ていましたので、今、自分が同じ番組に出演できているのは光栄です。喜多さんはアシスタントだけど、どんどん空気を作って、喜多さん色に現場を染められる方でしたから。私も真似したいですけど、それは到底できない。アシスタントは、サポートをする役割ですけど、受け身になりすぎても、自己主張をしすぎても良くないのかなと。そもそもアナウンサーという仕事は、番組に出演されているタレントさんやご紹介するニュースなどの「主役」をあくまでも”引き立てる”ことだと考えています。だけれども、私がそこにいる意味も見出したい…。喜多さんのようにうまくバランスをとるにはどうしたらいいものか…日々試行錯誤しています。
――でも、今は、そのアナウンサーに、そして、その『おは朝』に鷲尾さん自身が出演されているわけですもんね。
岩本計介アナウンサーと喜多さんの『おは朝』を観ていた世代ですから。なので、岩本さんは、まさか一緒にお仕事をするとは思っていなかったですし、入社して4年以上経っていますが、いまだに毎朝挨拶をするたびに「テレビで見ていた岩本アナだ…」と思ってしまいます(笑)おは朝を卒業されるまでに、岩本さんから学べることは全て吸収するつもりでいます。

――岩本さんと喜多さんの『おは朝』を観られていた世代なんですね。
そうなんです。喜多さんがアナウンサーとして活躍されているところを、自分が入社してからは目の前で観られていないのですが、ずっと背中は追いかけています。
私がABCテレビのアナウンサーに共通していると思うのは、”個性と温もりを持ち合わせている”という点。他の人には出せない色を纏いながらも、さまざまな環境に置かれた方々の気持ちに寄り添って日々ニュースと向き合う。この軸を大切に日々精進したいです。そして私は、なるべく早く、”個性探しの旅”から帰ってこられたらと思っています。

【鷲尾千尋アナ出演番組】
テレビ「おはよう朝日です」(火・水・金) ラジオ「ミルクボーイの火曜やないか」
(取材・文/鈴木淳史)
鈴木淳史(すずき・あつし) 1978年生まれ。雑誌ライター・インタビュアー。ABCラジオ『真夜中のカルチャーBOY』(毎週土曜深夜2時~3時)ラジオパーソナリティ担当。雑誌『Quick Japan』『Meets』など執筆担当。



