小櫃裕太郎アナ 東京生まれ東京育ちだけど『底抜けにアホやな!』って言われたい
ABCテレビに入社して3年目となる東京出身の小櫃裕太郎アナウンサー。ライターでインタビュアー、ラジオパーソナリティも務める鈴木淳史が前編と後編に分けて、その人生を掘り下げていく後編。
後編では、陽のキャラクターである小櫃アナが自分とは違う性格の人々とも仲良くなりたいと思った小学生時代の大きな出来事について明かしてくれました。そして、とにかく多くの人に楽しんでもらいたいと心から願う小櫃アナが『おは朝』への熱き想いについても語ってくれています。

――自分の性格について深く気付けた出来事があったりしましたか?
小学校1年生の時から同じクラスの男の子で、頭が良くて天才的な発想をする子がいたんです。でも、その子は机回りがキレイに出来なくて、散らかしてしまうんです。先生が机の両端に90リットルのゴミ箱を置いてもパンパンになるというか。他の子とは様子が違うというのはわかるのですが、次第にみんな疎外し始めてしまったんです…。それが観ていても気持ち良くなくて、僕は同級生たちに『一緒に楽しもうぜ!』と言ったのは覚えていますね。いじめは良くないと素直に感じましたし、それがきっかけなのか、彼を疎外する子もいなくなりました。

――陰とか陽とか関係なく、みんなで一緒に何かを共有して楽しみたいという気持ちは、視聴者への気持ちにも繋がる様に想います。
確かに、そうですね! 『おはパー』や『ABCラジオまつり』で実際に視聴者の方やリスナーの方にお逢いした時に、ファミリーだけでなく、おひとりで参加している方も多くて。『毎日、『おは朝』を観る事が生き甲斐です』と目を見て伝えてくれる人もいて、そういう人たちに自分は届けたいんだと想えました。大袈裟では無くて、その人たちが明るく元気に毎日を過ごされていたら嬉しいですし、自分のやることを『底抜けにアホやな!』なんて笑ってくれたら嬉しいんです。

――アホ=褒め言葉という考え方は関西人に多いので、東京出身の小櫃君も、そう捉えているのは驚きでした。
『おは朝』で鍛えられて養われた感覚ですね。関西でのイジリは相手を生かすことであり、逆にイジらないことは相手を生かさないなと。『アホやな!』という言葉は愛されているということですし、何も言われないときの方が改善しないといけないことがあるのだなと感じています。これがまた芸人さんの世界だと、敢えてイジらないで厳しく接して這い上がってもらうことがその人を生かすということに繋がるのを、番組で感じたこともありました。そこでこの世界は甘くないぞと知れましたし、自分は芸人さんでは無いですが、厳しい世界に飛び込んできたのだなとも想いましたね。
――本当に人に興味があって観察して色々と考えられるのが好きなんですね。
はい! 先日の『おはパー』会場で岩本アナウンサーから古川アナウンサーに『おは朝』MCが託された時も、古川さんの顔をじっと観ていたんです。とてつもなく大きなものを受け渡される人の感情はどういうものなのか気になってしまって。喜びとか嬉しさという表情でも無く、それは陰とか陽をも通り越した表情だったので、本人に直接聴いたんです。そしたら、『ずっと小さな声で『無理無理無理…』と言っていた』と言われて。13個上の物凄い先輩でも無理と想うんだと…。そこまでの番組である『おは朝』に自分が携われている事も誇りに想えました。

――古川アナウンサーの新しい『おは朝』の時代が2026年春から始まりますが、そこでも色々と経験して、いつかは『おは朝』MCという心持ちですよね、今は?
はい。すぐに次を自分がやる実力は無いのはわかっていますし、もちろん今すぐは担えないですが、今は修業の身ですね。古川さんとは正反対のタイプだからこそ補えることもありますし、今は支えることに徹底していきたいです。とにかく最終的には『おは朝』MCになりたいです!

【小櫃裕太郎アナの主な出演番組】
テレビ「おはよう朝日です」(月・火・水・金) ラジオ「ミュージックジェルム」(水)
(取材・文/鈴木淳史)
鈴木淳史(すずき・あつし) 1978年生まれ。雑誌ライター・インタビュアー。ABCラジオ『真夜中のカルチャーBOY』(毎週土曜深夜2時~3時)ラジオパーソナリティ担当。雑誌『Quick Japan』『Meets』など執筆担当。



