小櫃裕太郎アナ 関東から関西に! 一人、天満の居酒屋に行き隣のお客さんへ・・・

ABCテレビに入社して3年目となる東京出身の小櫃裕太郎アナウンサー。ライターでインタビュアー、ラジオパーソナリティも務める鈴木淳史が前編と後編に分けて、その人生を掘り下げていく。

入社するまでは東京で暮らしていた小櫃アナが現在担当する『おはよう朝日です』を愛するようになったきっかけや、自身のキャラクターと正反対のキャラクターの人々とも仲良くなりたいと想う理由について語ってくれました。まずは前編をお読みください。

©️ABCテレビ

――入社3年目になりますが、自身が感じる変化はありますか?

今の大部分の仕事は『おはよう朝日です』(以下、『おは朝』)なのですが、一番の変化は自分の責任感だと思います。最近の一番大きなニュースが岩本計介アナウンサーの番組卒業で、私が知ったのも発表1週間前なんです。まだまだ若手という年代ですけど、『あとは、頼んだ!』という姿勢が、岩本さんから伝わってきています。番組を引っ張る人間にならないといけないし、いつか引っ張るではなく、今から引っ張らないといけないという合図を受け取ったと想っています。ある意味、追い込まれましたね。

――新人お披露目会見のころから『おはよう朝日です』のMCを担当したいと言い続けていますよね。

僕は東京出身で、ABCテレビ入社で大阪に来ました。小さい頃から番組を観ているわけではないのですが、ずっと言い続けています。

大学生の就職活動時期に岩本さんが出演されているラジオ『金曜日のパパたち』を聴く機会があったんです。その時、岩本さんは不在で、野外イベント『おは朝パーク』(以下、『おはパー』)を立ち上げた年で、会場の万博記念公園へ向かわれていたんですね。ラジオのスタジオから生中継で現地の岩本さんと繋がった時に、会場のみなさんの凄い歓声が聴こえてきて…。東京で23年生まれ育ってきましたけど、『いやいや大阪も凄いぞ!』と言われた気がしたんです。「おは朝」が大阪の絶大なる人気番組だと認識しました。その後、ABCテレビの入社試験で大阪へ来た時に、ひとり天満の居酒屋に出かけて、何人かに『観ているテレビ番組を教えて下さい』と話しかけたんです。そうしたら、『おは朝』が最初にあがってきて、改めて絶大なる人気番組なんだなと感じました。

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――東京の大学生が大阪の居酒屋で周りの方に話しかけるって、結構勇気がいると思うんです。昔から、人に興味がありましたか?

人への興味はすごくありました。気になるとなんでも聞いてしまうんです。小さなリュックにオシメをパンパンに詰めて出かけていた頃から、外国人の旅行客に話しかけたりしていたらしいです。本当に幼い時なので、自分では覚えていないですけど、親から聴きました。だから、岩本さんにも生放送終わりに『この後、何かあるんですか?!』とか聴いたりしていて。いつも教えてもらえないですけど(笑)。

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――人見知りは全くないですよね?

人見知りは無いです。でも、陽気でプラス的な考え方をする人間は、過剰すぎると中身が薄ぺっらい人間だ、と捉えられるときもありますよね!? 私は人がとにかく好きで、ただただ「楽しい」という気持ちを皆さんと共有させていただきたいと思っているので、人見知りがないのかもしれません。

――だけど、陽気なキャラクターなのにそうではない立場の人をしっかり認識できているのは、良い意味で意外なんですよね。

この1年、特にラジオを聴いていて、必ずしも明るい話題ばかりを世の中が好むわけではないと感じました。具体的にお名前を出すのは恐縮ですが、北村真平アナウンサーはその点でピカイチだと想います。ご自身の陰の部分を「武器」に出来ているというか。御本人は『それだけでは良くない』とおっしゃっていましたが、本当に凄いと想っています。

僕は、自分とは違うタイプの方々とも仲良くなりたいのですが、そういう人たちからしたら陽の人が近づいてくるのは好きじゃないというのもわかっていました。人のこと好きなので、近づいたけど近づき過ぎだなとか意外と細かく気付くんです。双方の矢印が生まれた時にこそ、コミュニケーションは生まれますからね。

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【小櫃裕太郎アナの主な出演番組】

テレビ「おはよう朝日です」(月・火・水・金) ラジオ「ミュージックジェルム」(水)

(取材・文/鈴木淳史)

鈴木淳史(すずき・あつし) 1978年生まれ。雑誌ライター・インタビュアー。ABCラジオ『真夜中のカルチャーBOY』(毎週土曜深夜2時~3時)ラジオパーソナリティ担当。雑誌『Quick Japan』『Meets』など執筆担当。

番組情報

おはよう朝日です
毎週(月)~(金)あさ5:00~8:00

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