故・安倍元総理を苦しめた「潰瘍性大腸炎」患者が急増…世界初診断キットは日本で使えない?「高市総理へ、お願いですから…」難病研究医が懇願

故・安倍晋三元総理や、陸上日本代表・桐生祥秀選手を苦しめた国指定の難病「潰瘍性大腸炎」は、現時点で完治の治療法がなく、発症すると一生付き合わなければならない。そんな潰瘍性大腸炎に関する、「ワンチャン、ノーベル賞と思っている大発見」をした日本の医学研究チームがあるが……!?

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潰瘍性大腸炎は、大腸および小腸の粘膜に慢性の炎症による潰瘍ができる、原因不明の疾患。日本人の約380人に1人が発症し、その患者はすさまじい勢いで増えている。

これまで潰瘍性大腸炎は、内視鏡検査でしか診断できなかったが、京都大学大学院医学研究科の消化器内科チームが、血液検査でわかる診断キットを世界で初めて開発! 助教で臨床研究医・塩川雅広氏は、「ワンチャン、ノーベル賞と思っている大発見」とアピールした。

潰瘍性大腸炎の診断キットは、11月にEUで認証され、病気の診断が可能になった。しかし日本では、いまだ認証の見通しが立っていない。その原因は、審査時間が長いことから発生する、使用できるまでの海外との時間差「ドラッグラグ」があるから。日本では、過去に薬害事件が起きたため、認証するのに慎重すぎるほど慎重になっているのだ。

塩川氏によると、日本で潰瘍性大腸炎の診断キットが使えるのは、おそらく2~3年後とのこと。「本当は日本からみなさん使っていただきたかったんですけど、日本の規制が厳しくて悲しい」と、塩川氏は本音を明かした。

ドラッグラグに加えて、塩川氏ら日本の研究員たちのブラックすぎる環境も問題だ。塩川氏は、昼は医師として、夜は研究者として、夜間や休日を削ってまで人々に尽くしている。彼いわくこうした劣悪な環境に加えて、経営難な大学病院が多く、安定した財源基盤の確保のために、研究時間がさらに減少する可能性があるのだとか。

そのため塩川氏は、「高市(早苗)総理へ、頼むから研究費を上げてください」「高市総理へ、お願いですから日本で開発した薬は日本から使えるようにしてください」とカメラに向かってコメント。さらに、「(潰瘍性大腸炎の)根本的な治療法も劇的にきいて副作用もほとんどないものを開発している」「ぜひ応援していただきたい。寄付とか募っているんですけど、足りないので」とうったえかけた。

なお、日本の研究機関が置かれている劣悪な状況は、11月22日に生放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で取り上げられた。

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