『新婚さんいらっしゃい！』アラ還の恋は頭脳戦!? 遠回りして買ってきたケーキと、作業着姿でショパンを弾く夫にギャップ萌えして、落とされた妻

2025.10.29

10月26日（日）放送の『新婚さんいらっしゃい！』は “アラ還”の新婚さん！　爽やかな大人の雰囲気を醸し出すおふたりに、MC藤井隆・井上咲楽も感嘆しながら番組は始まった。

2024年4月、夫63歳、妻58歳で再婚したおふたり。妻は小学校の元教諭で、結婚を機に退職して今は専業主婦。夫は墓石の彫刻師だ。千葉県香取市で88歳になる妻の父と3人で暮らしている。そんな父も「娘と2人でこれからどうしようかと思っていたから、良かったな」とこの結婚に顔をほころばせていた。

夫は離婚した後18年間、独り暮らしだった。妻は10年近く前に前夫と死別。夫婦ともに、それぞれ娘が2人いる。

そんなふたりの結婚生活では、長年独り暮らしだった夫は「ただいま」をなかなか言えず、妻も習慣が無かったからか「おかえり」と言うことができなかったそうだ。夕方帰宅した夫に「おはよう」と言い間違えたこともあったとか。しかし、今では毎朝「気をつけて！いってらっしゃい」と送り出す妻。それに対し、ハザードランプを5回点滅させてから出勤していく夫。その意味は……！

「ア・イ・シ・テ・ル」。
こんなサインを毎日贈られる“未来予想図”を、誰が予測しただろうか？

夫婦共通の趣味はゴルフとピアノ。暇さえあれば広大な庭でアプローチ練習に励み、ゴルフ旅行に出かけることも。

そして、もうひとつの共通の趣味はピアノ。このピアノが、ふたりを引き合わせたのだった。

自宅には2台のアップライトピアノがあり、ふたりで連弾をするなど仲睦まじい。

お互い、幼少期から中学生くらいまで習っていたピアノ。近年、ピアノを再開しようと通いだしたピアノの先生が同じだったことで、ふたりは出会いを果たしたのだった。

妻が夫を初めて見かけたのは、発表会前のリハーサルだ。

おしりにタオルを突っ込んだ作業着姿でショパンの『ノクターン第20番嬰ハ短調』を弾く男。白いTシャツから見える筋肉質な腕、そしてダイナミックな演奏……。

それは、まさに“ギャップ萌え”の瞬間だった。

もちろん、妻が次のレッスンで先生に「一体何者なんですか!?」と訊ねたというのは言うまでもない。

MC藤井は「最初は奥様が惹かれたんですか？」と聞くと、夫は間髪入れずにこう言った。

「ぼくが先です！」

知性溢れる妻が、輝いて見えたというのだ。

後日、ピアノ教室のグループLINEで2人は交流を始める。ある日、妻は妹とジャズピアニストのコンサートに行く予定だった。しかし突如、妹の都合が悪くなってしまった。そこで、夫を個人LINEで誘ってみた。

「こんなチャンス私が逃がす訳ない！」と、食らいついた夫だった。

コンサート会場は目黒だったため、妻は以前から興味のあった『目黒寄生虫館』にも立ち寄ってみたかった。そんな場所に、夫なら面白がってくれるかも……と、直に提案してみると、もちろんそんなチャンスは逃がさない夫。かくしてふたりは、8.8mのサナダムシを観て、ランチできしめんを食し、それからジャズコンサートを堪能するというマニアックなデートを楽しんだのだった。気づけば、笑いっぱなしの一日に。そこから、何度かデートを重ねるようになった。

当時、夫は茨城県、妻は千葉県に住んでいたが、ほぼ中間地点の鹿嶋市へサッカーを観に行った日のこと。夫はある作戦を立てる。誕生日が近かった妻のお祝いにと鹿島市とは違う方向、千葉県成田市にある有名ケーキ店のチーズケーキとプリンを買って行ったのだ。わざわざ遠回りをして買いに行ってくれたこと、誕生日を覚えてくれていたことに、妻は“キュン”としたという。

この夫の“遠回り作戦”は功を奏し、まんまと妻は引っかかったのだった!!

そして後日、「大根の酢漬け事件」が勃発する。妻が大根の酢漬けをつくった際、夫の自宅近くのコンビニまで届けに行くことに。またまた、そのチャンスを逃すはずもない夫。「家でコーヒーでも飲みますか」と妻を自宅へと招き入れる。そして、ピアノを弾いたり、子どもの頃のアルバムを見せたりしている時、夫はカマキリに変身した……!?

こうして交際がスタート。年明け、夫が出身地・長崎の名物であるカステラを買いに行こうと、妻を百貨店へと誘った。夫が向かったのは食品売り場ではなく、ティファニーのショップ。そこで「指輪を買おう」と言われた妻は「こんなに自分が幸せになってもいいのかな」と、嬉しさのあまりお店で号泣してしまったのだという。