高市“総理”誕生に暗雲!? 政局大波乱で早期解散総選挙の可能性を政治ジャーナリストが指摘

女性初の自民党総裁になった高市早苗氏。日本初の女性首相誕生か? と思いきや、暗雲が立ち込めている。

高市氏就任後の世論調査(共同通信調べ)では、「高市総裁に期待する」が68.4%、「史上初の女性総理誕生は望ましい」が53.9%と回答者半数以上が好印象だ。「自民党政党支持率」は10.3ポイント上昇し、日経平均株価は過去最高値を更新するなど、日本の経済成長に期待が寄せられている。

このまま総理指名選挙で女性初の総理に!? と思われた矢先、自民党は連立政権を26年間共に担ってきた公明党から三行半が突き付けられた!! これを受けて、自民党は臨時国会召集を見送る方向だ。そして、立憲民主、国民、日本維新が野党統一候補を擁立すれば、高市“総理”は誕生しない可能性も出てきた。

モデルでタレントの西山茉希からは、自民党の人事に対して「副総裁に麻生さんが決まったことに怖さを感じたのは私だけですか?」とのギモンが。

この事態に、タレントのほんこんは「株価上昇は国民の期待の表れちゃうの!?」「オレは答えわかっとんねん!!」と持論を展開。お笑いコンビ「海原やすよともこ」の海原ともこからは「もう、この(タレント側の)席じゃない気がするんですヨ……」と、専門家側へほんこんを“配置換え“ させる提案も飛び出すほどの饒舌ぶりだ。

この政局の大波乱に、政治ジャーナリスト青山和弘氏のミカタは…!?

麻生派を厚遇している感がある自民党新執行部。自民党副総裁に麻生太郎氏、幹事長に鈴木俊一氏などの人事が目を引く。麻生氏にとって鈴木氏は「義弟」。いわゆる親戚人事なのだ。高市氏の差配というよりは、麻生色の濃い役員人事はなぜなのか?

青山氏によるとそれは…「前回も今回も高市氏の総裁選での票がぎりぎりだったことを考えれば、麻生氏の後押し無くしては当選ができなかった、ということに他ならない。」「麻生支配下での『高市カラーの人事』は、“カラー”の強さで公明党を遠ざけてしまった」ということのようだ。

高市氏を支持している自民党参議院議員・西田昌司氏は、麻生派の人事が多い印象を認めつつも、今後の組閣で、党全体の人事のバランスが出てくるだろうと予測する。 積極財政の面でも一致している麻生氏と高市氏。下野していた際、麻生氏は積極財政について「オレがもしなったら…平成の高橋是清になる!」と語ったそうだ。

それはさておき、“カラー” の問題はぬぐえないというのが、青山氏のミカタだ。カネの問題で、無所属での立候補となり当選した萩生田光一氏は、“禊が済んだ” といえなくはないが、選挙後に秘書が略式起訴された。その事実を踏まえたうえでの幹事長代行という人事。特に、萩生田氏が自民党東京都連会長だった時に、選挙区の調整で揉め、公明党の推薦を東京都のみ外したという過去があり、その関係性は修復できていないのだという。

©ABCテレビ

そして、公明党は高市新総裁への懸念として「靖国参拝」「過度な外国人排斥」「政治とカネ」を挙げている。自民党も、公明党に譲歩する表明をしたものの「企業団体献金」についての溝は埋まらなかった。

表向きは、「総裁が私でなければ離脱しなかった?」という高市氏の質問に対し「誰が総裁でも同じ」だと答えた公明党代表の斉藤鉄夫氏。この文面通りには受け止められないと、青山氏は語る。

タレントのフィフィは「そもそも、くっついちゃいけない政党じゃない!? 結局選挙に勝ちたいだけ!」と、政党政治の根幹を突く……。

市場の上がり方については、経済学者の髙橋洋一氏によると「高市さんの政策は、ズバ抜けてすごい。だから、勝手にマーケットは総理になると思って、4.8%も上げた。過去最高。田中角栄を超えた」のだそうだ。マーケットは “夢のある人” がトップに立つと反応するのが常なのだという。

公明党連立離脱で見えてきた、野党の連立。「ひと昔前の細川政権のように野党が連立し、政権が移行したとしても、収集つかないんですよ。船頭多くしてもねって話」とは、経済学者の髙橋氏。元内閣参与で京都大学大学院教授・藤井聡氏は、自民党に対抗する野党が連立をした場合「政党政治という基本理念を根底から覆す政治破壊行動ですよ!」と言葉を荒げる。

そして、このタイミングで戦後80年談話を発表した石破総理。広がる “高市批判” への影響は? 各方面でのバッシングは高市総裁の足元をすくい、自民党の足を引っ張るのか? どちらにせよ、あと10日前後で日本の政局は大転換を迎える。

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